アニウェルのブログ

  • 2024年03月24日

    ちいさなちいさな猫ちゃんの里親募集中です。

    ちいさなちいさな猫ちゃんの里親募集です。 まだ目も開いていません。(あと数日もすると開眼します。) 元気いっぱいにミルクを飲んでいますよ。 生後数日と思われます。 これくらいの月齢はミルクを与える回数が多いので、こまめにお世話が出来る方に新しい家族として迎え入れて頂きたいと思います。 まだ小さすぎて…
  • 2023年12月15日

    猫を探しています。

    迷い猫を探しています。 12/9から行方不明です。 米野木町南山エピック付近からいなくなりました。 グレーの縞模様が特徴的です。 体重は約6kg 割と大きめのネコさんです。 少し臆病かもしれません。 見かけた方は当院又は飼い主様までご連絡をお願い致します。 連絡先 エプスティン様 (日本語ペラペラで…
  • 2020年08月05日

    「日本での犬の新型コロナウイルス陽性反応報道について」

    「日本での犬の新型コロナウイルス陽性反応報道について」      新型コロナウイルスに感染した2世帯の犬2頭で「陽性」を確認。   https://www.anicom.co.jp/release/2020/200731.html       今回の発表は「感染者の犬のPCR検査が陽性」というもので…
  • 2020年03月30日

    コロナウイルスへの対応についてのお願い

      「新型コロナウイルス対応について」 待合室での混雑(密集)を避けるために受付後・・・ ・駐車場(車内)でお待ち頂く。 ・順番が来るまで近くを散歩することも可能です。 ☆待ち時間短縮のため継続投与のお薬はご連絡頂ければ予め用意することも可能です。   「御来院の皆様へのお願い」…
  • 2018年07月18日

    ディゾルビットをネコに使ってはダメ!

    ブログ記事修正に関してのお知らせです。   以前より「とりもち除去にはディゾルビット」をお勧めしていましたが、読者様から「成分に含まれるオレンジオイルはネコちゃんにとって良くないのではないか?」とご指摘を受けました。   ネコ科の動物は独特な代謝経路によりオレンジの皮に含まれる「…
  • 2018年06月20日

    ペットと避難するために必要なこととは?

    昨日関西で大きな地震が発生しました。 大きな混乱と被害に心が痛みます。   いつ、どこで大きな災害が発生するかは誰にも分かりません。 ご家族と共にペットも一緒に避難しなければならない事を憶えておきましょう。 人間と一緒に避難するためには知って於かなければならないこと、準備すべき事があります…
  • 2018年04月11日

    愛知県で発生したエキノコックスについて。

    愛知県で発生したエキノコックスについて。   3月28日に愛知県阿久比町、南知多町、知多市で捕獲した野犬3匹よりエキノコックスが確認されたとの発表がありました。地図の赤で囲われた範囲です。 2014年にも阿久比町では1例の感染が認められています。 赤で囲まれた地域です。 テレビのニュース等…
  • 2018年01月03日

    犬、猫がお餅を食べてしまったら。

    年末年始の診療では、「犬がお餅を食べたのだけれど大丈夫ですか?」というご質問をよく受けます。 お餅自体は餅米から作られています。よって毒性のない食べ物です。ただし、しっかりと飲み込んでいればですが・・・。 お餅の特徴である、「柔らかさ、大きさ」、袋入り」が場合によっては非常に危険な物になってしまいま…
  • 2017年12月06日

    めざましテレビにちょっとだけ出演しました。

    少し前のお話しになります。 10月31日の「めざましテレビ」にちょっとだけ電話出演しました。   スズメバチの襲われた子供達を救い、自らもスズメバチに刺された勇敢なワンちゃんについてのコメントです。 電話での取材でしたがすごく緊張しました。 貴重な体験でした。 恥ずかしいので事前告知はしま…
  • 2017年07月26日

    重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の猫から人への感染が認められました。

    猫から人へ重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が感染するというショッキングなニュースが入ってきました。 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関してのブログはこちら マダニから重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の原因ウイルスを検出。   これまでは、マダニが人や動物を咬む事により、咬まれ…
  • 2017年02月22日

    今日は猫の日です。海外にも猫の日はある?

    2月22日。今日は猫の日です。 意外にもその歴史は浅く、1987年から始まったようです。   「ニャンニャン」という語呂から日取りが決められたように、日本固有の記念日となっています。 ということは、やはり各国に猫に関連した日があるようで・・・ ヨーロッパの多くの国   2月17日 アメリカ…
  • 2017年01月25日

    世界一尻尾の長い犬にkeon君。

    ギネスブックには様々な記録があるようです。 「世界一尻尾が長い犬」の記録が更新されました。   ベルギー在住のワンちゃん。「Keon」君。 犬種はアイリッシュ・ウルフハウンド。 画像はguinnessworldrecords.comより。 画像見るだけでもすごいですね。確かに長い! &nb…
  • 2016年11月09日

    犬が蜂に刺されてしまいました。

    蜂に刺されたワンちゃんのお話です。   秋も終わりに近づいてきました。 春と秋は虫さされによる治療が必要なワンちゃんネコちゃんが増える傾向にあります。 ワンちゃんは散歩途中に刺されてしまうことが多いようです。 ネコちゃんは家の中やベランダで死にかけた虫やムカデなどで遊ぼうとして刺される事が…
  • 2016年09月14日

    犬、猫を海外へ連れて行く為の準備。狂犬病抗体価編

    前々回の予告しました、海外に犬・猫を連れて行く際の実際の事例に関して書いていきます。 「スイスへの渡航の場合」   まず、スイスは正式にはEU圏ではありませんが、輸出検疫証明書はEUフォームでOKです。 これは利用する予定の空港動物検疫所に問い合わせることにより取り寄せが可能です。 書類が…
  • 2016年08月31日

    犬、猫を海外へ持ち込む為の手順と準備は何から始めたらよいか?

    「犬猫を海外へ持ち込む為の手順と準備について。」   半年位前のお話しです。 飼い主様が仕事の都合でスイスにワンちゃんと引っ越しをされるとのことで、ワンちゃんの渡航についてお手伝いさせてもらいました。 ワンちゃんを海外に連れて行く事自体は一昔前ほど珍しいことではありません。 しかし、周到な…
  • 2016年08月24日

    人のヘルパンギーナは犬猫に感染するのか?

    ヘルパンギーナよりもプール熱に関してのお問い合わせの方が多いです。 プール熱に関しては過去のブログを参考にして下さい。(2016/08/30追記) 子供のプール熱(咽頭結膜熱)は犬や猫等のペットにうつるか?   今回が真の「ヘルパンギーナ」についてのお話しです。 「ヘルパンギーナ」とは、主…
  • 2016年06月22日

    猫用糖尿病治療薬「プロジンク」の特徴

    以前、猫用糖尿病薬プロジンクについてブログにて扱ってきました。 今回も前々々々回に続きプロジンクの特徴について書きます。 だいぶマニアックになってきたので青色のところだけでも良いと思います。 これまでのブログはこちら。 18日(水)終日休診。(猫の糖尿病治療薬とサブリミナル広告) 25日(水)終日休…
  • 2016年05月25日

    猫用糖尿病治療薬「プロジンク」の特徴について。

    前回のブログでは猫用糖尿病治療薬「プロジンク」のパンフレットからマーケティング手法を考えてみました。 今回は薬の内容について具体的に説明してみたいと思います。   前回のブログはこちら「(猫の糖尿病治療薬とサブリミナル広告)」   「プロジンクについて」 ベーリンガーインゲルハイ…
  • 2016年05月18日

    猫用糖尿病治療薬「プロジンク」とサブリミナル広告

    猫のための糖尿病治療薬が新しく発売されます。名前を「プロジンク」と言います。 簡単に言うと猫用インスリンです。 動物用のインスリンは海外では発売されていましたが、日本国内では未発売でした。 何よりもパンフレットの写真が印象的だったので、まずそちらをご覧下さい。薬の説明は次回に。 姿勢がいっちゃってま…
  • 2016年03月16日

    ノミダニの薬ブラベクトについて。

    3ヶ月に1回のノミ・ダニのお薬「ブラベクト」について。 昨年に発売されたお薬です。まだご存じない方も多いと思いますのでご紹介します。 目つきが鋭すぎます! 「名前(商品名)」 ブラベクト 「成分名」     フララネル 「剤型」      チュアブルタイプ 「持続時間」    三ヶ月間効果が持続しま…
  • 2016年02月17日

    犬猫の防水スプレー中毒の診断、治療、予防について。

    「犬や猫の防水スプレーによる中毒について。(診断・治療・予防)」 防水スプレーシリーズも最終回です。今回は診断・治療・予防についてです。 少し専門的ですので予防だけでも目を通していただけると良いと思います。 今までのブログも参照願います。 本日3日は終日休診。(犬猫の防水スプレー中毒の症状、原因等)…
  • 2016年02月03日

    犬猫の防水スプレー中毒の症状、原因について。

    「犬や猫の防水スプレーによる中毒について。症状・原因物質・発生機序について」   <症状> 暴露してからの数時間は目立った症状が出ないことが多いようです。(暴露された量にもよる)しかし、時間の経過と共に変化が起きてきます。 元気消失、食欲不振が現れ、次に呼吸状態が悪化します。 呼吸回数の増…
  • 2016年01月20日

    犬猫の防水スプレー中毒とは。

    「犬や猫の防水スプレーによる中毒とは」   本格的な寒さが訪れました。明日朝方には雪が降るようです。 いよいよウィンタースポーツが盛んな時期になりますね。 靴や鞄などに防水効果を持たせるための「防水スプレー」非常に便利です。 水分を撥水することにより品質・機能を維持できます。 防水スプレー…
  • 2015年12月15日

    フィジーの犬の銀貨がかわいい。

    フィジーの犬の銀貨(猫もあります)がかわいい。   先日ラトビアの猫の銀貨についてブログを書きました。 前回のブログはこちら「2日(水)終日休診。(ラトビアの猫の銀貨がかわいいですよ)」 猫の銀貨があるのならば、犬もあるのでは?と考えて調べてみました。 やはりありました。 ただ、ラトビアで…
  • 2015年12月02日

    ラトビアの猫の銀貨がかわいいんです!

    ラトビアで発行されたの猫の銀貨がかわいいのでご紹介します。   ラトビアはバルト三国の(ラトビア・エストニア・リトアニア)の1国です。場所は下図を参照下さい。 ラトビア国内で知られている作家Kronenbergの「5匹の猫」というの童謡を題材に作られたようです。 ちなみに五匹の猫の名前は・…
  • 2015年09月09日

    「ねこのきもち」9月号のお手伝いしました

    手前味噌で申し訳ございませんが、「ねこのきもち9月号」誌面にてお手伝いさせてもらいました。   顔出ていますのでバレバレですがσ(^_^;) ブログにも掲載した内容から取材を受けました。 内容と誌面に関しては・・・全くアカデミックな事ではありませんのでご勘弁を。 何人かの飼い主様にもご指摘いただきま…
  • 2015年08月26日

    気圧の変化と胃捻転拡張症候群の関係

    台風が近づきましたね。幸いなことにこの地方の直撃は避けられました。 しかし風や雨は強かったですね。 また、目には見えませんが気圧の変化による体調には注意しましょう。 気圧の変化と体調の関係についてのブログはこちらを「台風が来ました。(台風と低気圧と動物の体調の関係)」 興味深い論文として「1犬群にお…
  • 2015年08月05日

    150年ぶり犬属新種見つかる!

    ニュースで「犬属」の新種が見つかった記事を目にしました。 DNA の解析で判明したとのこと。 東アフリカとユーラシア大陸にいる同一と思われていたキンイロジャッカルが実はにていただけの違う品種だったみたいです。 犬属は6種類の「犬のような生き物」で構成されていました。 「タイリクオオオカミ」 「コヨー…
  • 2015年04月08日

    犬に付着したマダニを取ってはいけない理由とは。

    昨日「愛媛大学の学生がマダニに咬まれ発熱した。」というニュースが報道されていました。 三人が咬まれて、二人が発熱した。とのことです。 重症熱性血小板減少症(SFTS)等の疾患で無いこと期待したいです。 マダニが関係する病気に関してはこちらをご覧下さい。 「マダニが!!!(マダニが運ぶ病気や病原体につ…
  • 2015年01月01日

    縫い針を飲んでしまった猫。

    昨日の大晦日は最後の最後に針が喉に刺さってしまった猫ちゃんの手術を行ないました。 20時近くになり、今年も終わりかー。と思いつつ診療していました。 まだまだ終わっていなかったようです。 昨日から元気がなく、食欲が無い猫ちゃんが来院されました。 血液検査やレントゲン検査を行なったところ・・・。 喉から…
  • 2014年12月24日

    犬や猫にとってはクリスマスは危険でしかない説。

    「犬や猫にとってはクリスマスは危険でしかない説」について書いていきたいと思います。 <チョコレートケーキ> チョコレートの危険性に関してはほとんどの方がご存知だと思います。 カカオマスに含まれる「テオブロミン」が原因物質です。 ケーキに用いられるチョコレートはビタータイプが多く、カカオマスがたくさん…
  • 2014年12月01日

    犬・猫がムカデに咬まれたら(刺されたら)毒と症状と治療

    前回のブログの続きです。 今回はトビズムカデと「毒」「症状」「治療」に関して書いていこうと思います。 前回はこちら→「ネコがトビズムカデに咬まれて(刺されて)足が腫れました。」   「トビズムカデ」について。 オオムカデ目、オオムカデ科に属するムカデです。 日本産のムカデでは最大級で大きな個体では2…
  • 2014年11月28日

    ネコがトビズムカデに咬まれて(刺されて)足が腫れました。

    先日の夜間診療でのことです。 ネコちゃんがムカデに咬まれてしまったようです。   足が腫れて痛がって暴れているとの事で御来院されました。 治療のために飼い主様には本当にムカデによる咬傷なのか?という確認をさせてもらいました。 実際に目撃されたとの事で・・・どうやらムカデをおもちゃとして遊んでいたよう…
  • 2014年08月10日

    子供のプール熱(咽頭結膜熱)は犬や猫等のペットにうつるか?

    夏になるとよく聞かれる質問があります。 「子供がプール熱になってしまったんだけれど、ペットにはうつることはあるんでしょうか?」というものです。 ご安心ください。人には感染しません。 プール熱(咽頭結膜熱)は「アデノウイルス」というウイルスが水を介して結膜から侵入して感染することにより発症する病気です…
  • 2014年07月30日

    熱中症について中日新聞の取材を受けました。

    新聞社より熱中症に関して取材を受けました。 少し緊張しました。うまく伝わったかな??? 記事がボツにならなければよいのですが・・・。 暑いですねー。夏本番です。 取材の件じゃないですが、熱中症にはくれぐれもご注意を! 犬の熱中症週間予報はこちらで。アニコムホールディング 「STOP熱中症プロジェクト…
  • 2014年07月24日

    猫のトリミングについて。(猫の毛玉除去とライオンカット)

    夏になりネコちゃんのトリミング希望も増えてきています。 長毛種で毛玉が出来やすいネコちゃんの依頼がほとんどです。 ブラッシングが苦手なネコちゃんの場合、体の至る所に毛玉ができてしまい生活に支障が出てしまうこともありますので毛玉除去を兼ねてトリミングを行います。   最初は小さな毛玉も時間の経過と共に…
  • 2014年07月09日

    妖怪ウォッチ「ジバニャン」の耳が欠けている理由とは?②

    前回のブログでは妖怪ウォッチに出てくる「ジバニャン」の耳が欠けている原因とジバニャンの生前の背景について考察しました。 前回のブログはこちら「妖怪ウォッチ「ジバニャン」の耳が欠けている理由とは?①」 まとめますと、耳がカットされているのは、「ノラネコだった時に保護され、去勢手術を受け、その目印として…
  • 2014年07月06日

    妖怪ウォッチ「ジバニャン」の耳が欠けている理由とは?①

    昨今話題になっている「妖怪ウォッチ」と言うテレビアニメの「ジバニャン」というキャラクターについて。 「耳が欠けているんです。左耳だけ。」 これを見て隠されたメッセージがあるという仮説を立てました。そのメッセージとは・・・ 「ジバニャンのデザインには動物愛護のメッセージこめられているのではないか?」と…
  • 2014年04月30日

    犬の熱中症週間予報について

    ゴールデンウィークあたりから気温が上昇し始めますよね。 気温が上昇と言えば・・・熱中症です。 動物保険会社大手のアニコム損保株式会社がこれからの季節に非常に役立つ情報配信(犬の熱中症週間予報)を行うと発表しました。 この予報・・・様々なデータから計算されたものでかなり本格的なんです。 ①気象庁が発表…
  • 2014年04月18日

    島津理科の顕微鏡の物対レンズを分解してメンテナンスしました。

    前回のあらすじ。 対物レンズ内の侵入したイマージョンオイルを除去するために分解しようとしたらネジ穴すら無く困り果てました。 前回のブログはこちら「顕微鏡の対物レンズにイマージョンオイル侵入!(分解と洗浄)」 今回は・・・ 島津理科の顕微鏡(GLB-B1500MBITb)の対物レンズを分解しメンテナン…
  • 2014年04月12日

    顕微鏡の対物レンズにイマージョンオイル侵入!(分解と洗浄)

    今回のブログは顕微鏡の対物レンズを分解し修理・メンテナンスを行った記録です。 診療中に細胞診や尿検査、寄生虫検査等で顕微鏡を使用することが多々ありました。 先日、顕微鏡を覗いてみると、何故か油浸でもちいたイマージョンオイルが油浸対応でない40倍対物レンズに付着していました。 (イマージョンオイルとは…
  • 2014年04月08日

    愛知県阿久比町でエキノコックス見つかる。エキノコックスまとめ

    愛知県阿久比町で犬のうんこからエキノコックスという寄生虫の卵が検出されたと本日報道がありました。   これ大変なことなんです!!! なぜならば、エキノコックスは本来であれば北海道でしか確認出来ない病気なのですが、この度何故か愛知県で確認されたからです。 幸い人への感染は報告されていません。…
  • 2014年04月02日

    タマネギ中毒とネギ中毒になりやすい犬種と赤血球の関係。

    前回最後に、「中毒に陥りやすい犬の特徴もあります。」と記述しました。今回はそれに関してのお話です。 前回のブログはこちら「犬のタマネギ中毒とネギ中毒について。(治療と印象に残った事)」 赤血球の構造によってはタマネギ中毒・ネギ中毒に陥りやすい犬種が存在します。その理由とは? 「ある型 (HK/HG)…
  • 2014年03月30日

    犬のタマネギ中毒とネギ中毒について。(治療と印象に残った事)

    ようやくタマネギ中毒に関してのブログの続きです。気がついたらサクラが咲いていました。 前回までの「原因物質について」と「貧血が起こるメカニズム」については非常に難解なお話でした。 今回はタマネギ中毒ネギ中毒の治療と調べていて印象に残った事に関してご紹介します。 少しは読みやすいかと思います。 <…
  • 2014年03月16日

    手作りの服×愛情=プライスレス (犬の手作りの服について)

    予定とは異なり・・・ワンちゃんの手作り服についてのお話になります。すみません。 本日、非常に高いクオリティーの洋服を着たワンちゃんがご来院されました。 飼い主様が非常にワンちゃんを大切にしていることはもちろん存じておりました。 お話をしているうちに、ひょんなことからワンちゃんが着ている服の話題に。 …
  • 2014年03月14日

    タマネギ、ネギ中毒のメカニズム。(貧血になる仕組み。)

    前回はタマネギ中毒・ネギ中毒の原因物質に関してのお話でした。 前回のブログはこちら「犬と猫のタマネギ、ネギ中毒について。(本当の原因物質とは?)」 今回は、タマネギ中毒の原因物質が赤血球に対しどのように影響し貧血するのか? を説明します。(これまた複雑ですので、斜め読みで良いと思います。) ★すごく…
  • 2014年03月11日

    犬と猫のタマネギ、ネギ中毒について。(本当の原因物質とは?)

    かなりのお時間が経過してしまいました。大変申し訳御座いません。 先日もある先生に「ブログ読んでるよー。」と声をかけて頂きました。 また、従兄弟にはブログのネタを提供してもらいました。 ありがたいことです。そしてとてもうれしかったです。そしてこれからも続けていきたいと思いました。(´▽`)و さてさて…
  • 2014年02月24日

    犬のネギ中毒が原因で貧血を起こしたので輸血をしました。

    たくさんの白ネギが入ったすき焼きを盗食したワンちゃん。 ネギ中毒の症状として赤血球が破壊され、ヘモグロビン尿が出てきてしまいました。 対症療法を施し経過観察としました。前回のブログはこちら「犬がすき焼きのネギを食べ大量の血を吐いた。(犬のネギ中毒)」 今回はその後、ネギ中毒のワンちゃんが輸血が必要に…
  • 2014年02月22日

    犬がすき焼きのネギを食べ大量の血を吐いた。(犬のネギ中毒)

    まだまだ寒い日が続いています。 今日のような日はこたつで鍋を囲みたくなりますね。 鍋物に必ずと言っていいほど入っている野菜と言えば・・・ 「ワンちゃんネコちゃんが食べてはいけない野菜として有名なネギです。」何故ならネギ中毒を引き起こすからです。 与えてはいけないことはもちろん知っていたのですが、家族…
  • 2014年02月18日

    猫が針を飲み込んでいたようです。緊急手術でした。

    前々回のブログの続きになります。 ブログはこちら「猫の口から紐が出ていたので取ったら血混じりの嘔吐をしました。」 前回とは内容がすっかり変わってしまったので題も変えました。今回の内容は一言で表すのであれば・・・ 猫が針を飲み込み変な場所に刺さっているので緊急手術しました。 何故あんな場所に針が刺さっ…
  • 2014年02月15日

    猫の口から紐が出ていたので取ったら血混じりの嘔吐をしました。

    ある夜の事でした。 夜間診療で「猫の口から紐が出ていたので取ったら赤い血混じりの嘔吐をした。」というネコちゃんが来院されました。 来院されたネコちゃんはすごくおとなしくしていました。幸いにも持続的な出血は無さそうでした。 「口から出ている糸を無理矢理引っ張ることは、胃や食道を傷つけている可能性がある…
  • 2014年02月13日

    バレンタインのレシピはホワイトチョコレートがお勧め。

    明日はバレンタインデーです。 今晩から手作りのチョコレートを準備される乙女も多いと思います。その気持伝わることでしょう。 そこで、犬・猫にやさしいバレンタインチョコレートについてご紹介します。 アニウェル的バレンタインレシピはズハリ! 「ホワイトチョコレー」で作り上げる!です。何故ならば・・・。 ホ…
  • 2014年02月11日

    犬の精巣(睾丸)が腫れている。(犬の精巣炎、精巣上体炎)③

    犬の精巣が腫れているシリーズも最終回となりました。 前回のブログはこちら「犬の精巣(睾丸)が腫れている。(犬の精巣炎、精巣上体炎)②」 今回は精巣(睾丸)炎・精巣上体炎とはどんな病気かを少し詳しく説明します。 <原因> 血行性あるいは膀胱への圧力による精管からの逆行性の尿による細菌感染。(ブルセラ・…
  • 2014年02月10日

    犬の精巣(睾丸)が腫れている。(犬の精巣炎、精巣上体炎)②

    前回の続きです。前回のブログはこちら「犬の精巣(睾丸)が腫れている。(犬の精巣炎、精巣上体炎)①」 精巣(睾丸)が腫れて激しい痛みを伴うため摘出手術を行いました。 摘出の為にメスを入れるとすぐに「膿」がどろっと出てきました。 膿を排出し左右の精巣を摘出術に入りました。 片方の精巣は陰嚢の内側に固着し…
  • 2014年02月08日

    犬の精巣(睾丸)が腫れている。(犬の精巣炎、精巣上体炎)①

    精巣(睾丸)が何らかの原因で腫れてしまう病気について。 14歳のワンちゃんが元気が無くなってしまったとのことで御来院されました。 飼い主様は「いつもならば食欲旺盛で与えられたご飯は即完食するのだが、昨日から食べるスピードが遅くなった。」 「訴えるような鳴き方をする」と心配されていました。 一般状態は…
  • 2014年02月07日

    中国産ジャーキーの続報。2014/01/25(アメリカ獣医師会の対応)

    中国産ジャーキーの危険性の有無については以前にもご紹介しました。 以前のブログはこちら。「ペット用中国産ジャーキーが危なすぎる!(アメリカのお話)①」 今回は中国産ジャーキーに対するアメリカの獣医師会の対応とその背景等についてのお話です。 原文をご覧になりたい方はこちら。「Pet Mystery D…
  • 2014年01月26日

    犬の膵外分泌不全の診断と治療と管理ついて。

    先日はお休みにご理解をいただきありがとうございました。 本日より通常診察ですのでご安心下さい。 前回は犬の膵外分泌不全の病態と原因でしたが、今回は診断と治療と管理について説明します。 前回のブログはこちら「犬の膵外分泌不全の病態と原因ついて。(臨時休診のお知らせ。)」 <診断> ・血液検査で他の基礎…
  • 2014年01月24日

    犬の膵外分泌不全の病態と原因ついて。(臨時休診のお知らせ。)

    25日(土)は臨時休診を頂きます。 ご理解とご協力をお願い致します。 今回は犬の膵外分泌不全の病態と原因について少し詳しく説明します。 前回のブログはこちら「食糞するくらい食欲はあるが体重は減る(犬の膵外分泌不全)」 <病態> 膵臓にある膵腺房細胞からの消化酵素の分泌能力が10%以下に落ちてしまい、…
  • 2014年01月20日

    食糞するくらい食欲はあるが体重は減る(犬の膵外分泌不全)

    すごく元気で、食欲もあるけれどみるみる痩せていくというワンちゃんのお話です。 来院の理由は「食糞をやめさせたい」というものでした。 食糞に関してはリンク先「犬の食糞について。(食糞の原因を考える。)」の様なお話をさせてもらい、対策をお願いしました。 ただ、食糞するくらいの食欲かどうか(お腹がすいてい…
  • 2014年01月15日

    V-BTA検査の勉強会(犬の膀胱移行上皮癌診断の補助検査について)

    11日に検査会社の方による院内セミナーが行われました。 内容はV-BTA検査 (the Veterinary Bladder Tumor Antigen test)という犬の膀胱の癌に関する検査でした。 どんな検査なのか・・・手短にまとめてみます。 <用途> 犬の膀胱移行上皮癌診断に用いる検査の一つ…
  • 2014年01月13日

    胃捻転拡張症候群(GDV)の最近の知見②

    前回の続きです。前回はこちら「胃捻転拡張症候群(GDV)の最近の知見①」 常に様々な研究がなされています。今日までのスタンダードが明日から異なる事も珍しくありません。 このブログで書かれていることもいずれは古い情報となるでしょう。 胃捻転拡張症候群における論文で興味深いトピックをご紹介しますの第2回…
  • 2014年01月12日

    胃捻転拡張症候群(GDV)の最近の知見①

    胃捻転拡張症候群における論文で興味深いトピックをご紹介します。 ①「インターネットを利用した調査による胃捻転拡張症候群のリスクについて」 ☆有意にリスクを増加させる要因は・・・ ・ドライフードの食事 ・精神的に不安な要素がある。 ・イギリスに住んでいる。 ・1990年代生まれ。 ・1日のうち5時間を…
  • 2014年01月05日

    再灌流傷害を緩和するかもしれないラザロイド(lazaroids)について。

    人の再灌流障害ではサイトカイン療法やラザロイドの影響が研究されているようです。 研究に用いられているのは動物なので効果があるのかもしれません。 ただ、獣医療で治療として用いられているという話は聞いたことがありません。 人ではリウマチの治療に用いられているようです。 いろいろと調べてみましたのでご参考…
  • 2014年01月03日

    胃捻転拡張症候群が引き起こす再灌流障害について。

    気がついたら胃捻転シリーズは年を跨いでしまいました。(๑´ڡ`๑)てへぺろ 前回のブログに関してはこちら。「犬の胃捻転拡張症候群の病態②「播種性血管内凝固(DIC)」について」 胃捻転拡張症候群が引き起こす再灌流障害について。 ☆すごく簡単に示すと・・・「虚血の時に発生したいけないもの達が、虚血が解…
  • 2014年01月01日

    あけましておめでとう御座います。(今年のお正月は重症傾向)

    あけましておめでとう御座います。 本年もよろしくお願いします。 大晦日・元旦と普段来られない患者さんや新規の患者さんの来院が続いています。 残念な事に例年に比べて重症の症状の方が多いようです。 当院に限っての偶然だとは思いますが。 年明けに来院しようと思っていたのだが・・・と言う方がほとんどです。 …
  • 2013年12月29日

    犬の胃捻転拡張症候群の病態②「播種性血管内凝固(DIC)」について

    胃捻転拡張症候群の病態②「播種性血管内凝固(DIC)」について 前回のブログはこちら「犬の胃捻転拡張症候群(いねんてんかくちょうしょうこうぐん)の原因と病態」 <病態②> 胃が拡張し、捻転する事により→大きな血管(後大静脈と門脈)が圧迫される→体を巡る血液量が減る→各臓器がダメージを受ける→エンドト…
  • 2013年12月27日

    犬の胃捻転拡張症候群(いねんてんかくちょうしょうこうぐん)の原因と病態

    こんにちわ。お久しぶりですね。。今年もあと僅か。 年末年始のお知らせはこちらをご覧下さい。「年末年始、お正月の診療時間。(家できる健康チェック)」 年賀状書きましたか?今からでしょ。orz 今回は犬の胃捻転拡張症候群に関して少しだけ詳しく説明します。 前回のブログはこちら「お腹がパンパンで苦しそう。…
  • 2013年12月10日

    お腹がパンパンで苦しそう。犬の胃捻転(いぬのいねんてん)

    お腹がパンパンで苦しそう。犬の胃捻転(いぬのいねんてん) ワンちゃんが急に苦しそうで元気が無いと言うことで夜間診療にて来院されました。 もともとは活発なワンちゃんです。飼い主様もこれはおかしい!と感じられたようです。 来院時、やはり元気がありません。全く動こうとしませんでした。 先日の来院時はすごく…
  • 2013年12月06日

    頭痛・だるさ・喉の痛み。気をつけてください。

    「頭痛・咳・喉の痛み。」 これ実は今週からの僕の症状です。どうやら風邪のようです。 峠は越えたようですのでご心配なく。 ブログもいつものペースに戻ります。 12月に入って寒くなって、手を噛まれたと思ったら次はこの様でした・・・。 幸いなことに発熱・咳までは起きていませんのでインフルエンザでは無いと思…
  • 2013年11月30日

    犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)④管理編

    犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)④管理編です。 前回の治療編はこちら「犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)③治療編」 巨大食道症(食道拡張症)の食餌管理は非常に大切な事です。 なぜならば、適切な食餌管理を行わないと胃に入る前に食道の拡張した…
  • 2013年11月29日

    犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)③治療編

    犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)③治療編です。 巨大食道症(食道拡張症)の原因が知りたい方は前回のブログを参照して下さい。 前回はこちら「犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)②原因編」 <治療> 先天性:治療はありません。栄養管理と誤嚥した…
  • 2013年11月25日

    犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)②原因編

    巨大食道症(食道拡張症)②です。 第1回目はこちら「犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)①」 今回から巨大食道症(食道拡張症)がどういう物なのかの説明を簡単に。 <巨大食道症(食道拡張症)の原因> 大きく分けると2つあります。一つは先天性(生まれつき)。もう一つは後天性(…
  • 2013年11月23日

    犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)①

    「犬が何回も吐きます。食べている途中でも吐きます。」 と言う主訴で3歳のミニチュア・シュナウザーの男の子が来院されました。 飼い主様のお話によると、春先から吐く回数が増えてきているようです。 今までは胃薬と整腸剤で様子を見ていたとのことでした。 体重が落ちてきているのと、呼吸も「ゼェゼェ」する事があ…
  • 2013年11月22日

    今日は何の日?「ペット達に感謝する日」

    今日は何の日シリーズです。 前回の何の日シリーズはこちら「今日は何の日?(ワンワンで犬の日?)」 11月22日といえば、もちろん「良い夫婦の日」ですよね。 実は、「ペット達に感謝する日(THANKS PETS DAY)」でもあります。 ピーツー・アンド・アソシエイツ株式会社というペットショップ関連の…
  • 2013年11月19日

    犬のお尻が腫れている。犬の会陰ヘルニア③手術編

    今回は「会陰ヘルニア治療編」です。 虎?も「面白くない」と融資をしてくれなかった前回はこちら「お尻が腫れている。犬の会陰ヘルニア②」 治療は根治的には外科手術が勧められることが一般的です。 「会陰ヘルニアの手術内容を簡単に説明しますと・・・」 ① 出てきてしまった物(腸や膀胱、子宮など)を元の場所に…
  • 2013年11月16日

    犬が下痢なので正露丸を飲ませ良いですか?

    会陰ヘルニアは次回にさせて下さい。 今日は気になる質問を受けましたのでそれについて。 「犬が下痢なので正露丸を飲ませ良いですか?安全ですか?」 という質問です。また過去には「飲ませました」という過去完了形の方も。 絶対にダメです。やめて下さい。体調を崩す可能性があります。 すると、「人間に効くのにな…
  • 2013年11月15日

    お尻が腫れている。犬の会陰ヘルニア②

    今回は会陰ヘルニア2回目です。 第1回目はこちら「お尻が腫れている。犬の会陰ヘルニア①」 会陰ヘルニアについて少しだけ詳しく書いていきたいと思います。 <好発犬種> (先日話題の)ウェルシュ・コーギー、ダックス・フント、マルチーズ、トイプードル、ジャーマンシェパード等が日本でよく見られる犬種です。概…
  • 2013年11月09日

    お尻が腫れている。犬の会陰ヘルニア①

    先日、お尻が腫れてしまったとのことでご来院したワンちゃん。 右側のお尻がぷっくりと腫れ上がっていました。 「年齢」 11歳。「性別」 未去勢「犬種」 ミニチュア・ダックスフント 「既往歴」 他院にて背骨に腫瘍があると言われた。(それから数年経ってますとのこと。) 非常に元気があり、よく吠えています。…
  • 2013年11月08日

    年末年始のペットホテル・トリミング予約はお早めに。

    11月に入り、年末年始のペットホテル・トリミングのお問い合わせが多く頂いております。 今年は最長で28日から5日までの9日間が年末年始のお休みになりそうです。 いつもより長いですね。うらやましいですぅ。 年末年始も例年通り通常診療。ご安心ください。 ペットホテル・トリミング共に枠に限りがあります。 …
  • 2013年11月05日

    ウエルシュ・コーギー・ペンブローク絶滅寸前?!

    イギリスでウエルシュ・コーギー・ペンブロークの数がここ数年で減ってきているようです。 王室でも古くから飼われてきました。イギリスにとてもゆかりのある犬種です。 数が減っている原因は、2007年に動物愛護のために導入された「断尾禁止法」により断尾が出来なくなったことが原因と言われています。 尻尾がある…
  • 2013年11月02日

    ペット用中国産ジャーキーが危なすぎる!③まとめ②。

    中国産ジャーキーのお話も3回目です。前回は経緯についてまとめてみました。 前回はコチラ「ペット用中国産ジャーキーが危なすぎる!②まとめです。」 今回は詳しい症状とメーカーについてです。 10月28日の時点の物になります。 月日が経ってから読まれている方は最新のデータがあるかどうかの確認を願います。 …
  • 2013年11月01日

    今日は何の日?(キティーちゃんのネコトイレ)

    昨日はハロウィンでした。 今日は何の日でしょうか? 答え「キティーちゃんの誕生日」です。 今回紹介するのは・・・ キティーちゃんのネコちゃんのトイレです。 過去にブログで取り上げました、「仔猫のトイレについて。臭い対策」でもご紹介したKao製品です。 この臭わないトイレ「ニャンとも清潔トイレシリーズ…
  • 2013年10月31日

    今日はハロウィン。犬と猫はカボチャを食べて良いか?

    10月も31日です。台風が来たと思ったら明日から11月です。 まだまだ日本では浸透しきっていない感が否めませんが、今日はハロウィンですね。 さて、表題の通りですが・・・ 「犬と猫はカボチャを食べて良いか?」 答えは「良いです。」 もちろん食べ過ぎには注意してくださいね。 素材自体がほんのりと甘いので…
  • 2013年10月26日

    ペット用中国産ジャーキーが危なすぎる!②まとめです。

    前回ご紹介しました中国産ジャーキーのお話。以前にも同様の事がありました。(アメリカにて) このような事になるまでにはいろいろとあったようです。その辺りも踏まえて完結にまとめてみます。 ~中国産チキンジャーキーのまとめ~ ※FDAとはアメリカ食品医薬品局のことです。 ・2007年  チキンのジャーキー…
  • 2013年10月25日

    ペット用中国産ジャーキーが危なすぎる!(アメリカのお話)①

    非常にショッキングな記事を紹介します。 FDA(アメリカ食品医薬品局)は犬・猫用のおやつジャーキーを食べた後に病気になり、悪い場合には死亡する例があることを発表した。 2007年以降に約3600頭が何らかの病気を罹患し、そのなかの約580頭の死亡が確認された。 詳しい原因の特定までは出来ていないが、…
  • 2013年10月22日

    外耳炎とマラセチアと皮膚炎について②

    マラセチアという真菌(カビ)についてのお話。2回目です。 第1回目はこちら「外耳炎とマラセチアと皮膚病①」 マラセチア(Malassezia pachydermatis)は皮膚や耳の中に存在しています。 しかし、一定の条件を満たすことにより異常増殖して病原性を示します。 <増殖する条件> ① 高い湿…
  • 2013年10月19日

    外耳炎とマラセチアと皮膚病①

    外耳炎とマラセチアと皮膚病① 耳が臭うとの事でご来院されたわんちゃんのお話です。 ゴールデンレトリバーの男の子です。 「耳の汚れが真っ黒」ということで、耳をめくってみると・・・ 真っ赤な耳たぶと真っ黒な耳垢が貯まっていました。 典型的な外耳炎の症状でした、 一生懸命耳掃除しました。 見える汚れは綿棒…
  • 2013年10月17日

    大型犬の汎骨炎のまとめ(イヌのはんこつえん)②

    前回の続きになります。 イヌの汎骨炎についてまとめです。 前回はこちら「大型犬の汎骨炎 (イヌのはんこつえん)①」 汎骨炎(Panosteitis)について。 <原因> 不明。遺伝する可能性が高いと考えられている。 <好発条件> 中型から大型犬(ジャーマンシェパードの血が入っていると可能性が上がる。…
  • 2013年10月15日

    大型犬の汎骨炎について(イヌのはんこつえん)①

    7ヶ月齢のグレートピレニーズのワンちゃんが歩き方がおかしいということで来院されました。 「右前足を痛がっているような感じがする。」というお話でした。 実際に歩いてもらうと、確かに「びっこ」を引いています。 しかし、左前足に痛みがあるような感じがしました。 四肢を触ってみてもあまり痛みは無いようです。…
  • 2013年10月13日

    犬の食糞について。③(食糞の対策を考える。②)

    「犬の食糞について」のお話も終盤です。 前回は食糞の対策についてのお話でした。前回はこちら→「犬の食糞について。②(食糞の対策を考える。①)」 今回は前回説明できなかった「行動学的問題」が原因の食糞についてです。 「行動学的問題」といっても様々な原因があります・・・。 ・原因①「満たされないストレス…
  • 2013年10月11日

    犬の食糞について。②(食糞の対策を考える。①)

    前回は食糞の原因についてのお話でした。前回はこちら→「犬の食糞について。(食糞の原因を考える。)」 今回は食糞の原因別の対策について考えてみます。 ・原因①「遊び道具・好奇心による食糞」 ・対策 興味の対象を置き換えることで食糞を忘れさせる。 号令(待て、お座り等)を教え、得られる報酬(ご褒美)の方…
  • 2013年10月10日

    ブログが少しだけ読みやすくなりました。

    ブログを読みやすくしてみました。(記事を選択しやすくなったと考えて下さい。) 記事の数が増えてきて分かりにくくなっていたので、何か策は無いものかと考えました。 「最近書いた記事」、「人気の記事」、「獣医学の記事」の三つのカテゴリーに分けました。 もっとたくさんのカテゴリーを作ろうかとも考えたのですが…
  • 2013年10月06日

    あと2・3日ブログお休みします。

    事情によりあと数日はブログ更新できません。 申し訳ございません。 ご理解の程よろしくお願いします。 秋ですね~。 夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。
  • 2013年10月03日

    愛知県獣医師会 学校飼育動物関連事業 ふれあい教室

    本日、午後より 愛知県獣医師会主催の学校飼育動物関連事業である「ふれあい教室」が赤池小学校で行われました。 日進市で開業されている先生方と一緒にお手伝いに行ってきました。 小学校一年生の授業の一環として行われます。 当該小学校で飼育されている動物に関して、講師担当の先生が非常に分かりやすく説明されて…
  • 2013年10月01日

    犬の食糞について。(食糞の原因を考える。)

    「犬の食糞」はよくあるトラブルの一つです。 ワンちゃんは雑食性です。なんでも食べます。 とはいっても、人間と生活していく上でうんこを食べてしまうのは衛生上良いことではありません。 なぜうんこを食べてしまうのか?原因と対策(治療も含めて)について考えてみます。 実際は様々な事が原因となり得る可能性を持…
  • 2013年09月30日

    海外にイヌ・ネコを連れて行くのに必要な書類。

    海外赴任のお手伝いをする事が何度かありました。 渡航する国や地域によって多少の違いはあるものの、概ね同じような内容の書類の記入と施術の依頼を受けます。 その内容は・・・ ☆以下はイヌとネコに共通します。(その他の動物に関しては分かりません) ①マイクロチップを装着しなければならない。(ISO規格のも…
  • 2013年09月28日

    眼の病気①(角膜の傷)

    眼の病気① よく遭遇するものとしては、眼の表面(角膜)に傷がついてしまい、眼がしょぼしょぼしている状態です。 痛みがあるために元気もないことが多いです。 喧嘩、ウイルスが関係している場合、散歩中に草花で眼を突いてしまった。まつげが変なところから生えてきた。涙の量が少なくなってきた。 様々な事が原因で…
  • 2013年09月24日

    眼をしょぼしょぼするんです。

    先週から今週にかけて「眼をしょぼしょぼする」という症状のワンちゃんネコちゃんが非常に多いです。 季節性など無いと思いますので、偶然だと思いますが、1日に3件も同じ主訴で診察した日もありました。 しょぼしょぼする原因にもいろいろと有るのですが・・・ 角膜表面に傷がある。涙の量が少ない。異物が眼に入って…
  • 2013年09月09日

    がん細胞だけを破壊する治療装置(BNCT装置)について

    一昨日ですが、すごいニュースを見ました。 それは「がん細胞だけを破壊する治療装置(BNCT)」というものです。 大阪大学と住友商事が開発しました。この機械は、放射線治療の一つに位置づけられます。 <この治療をざっくり説明すると・・・> 熱中性子線がホウ素とよく反応するのを利用しています。 腫瘍細胞に…
  • 2013年09月08日

    続オリンピック開催地と夏の想い出。

    今日の早朝。決まりましたね!!! 2020年東京オリンピック。いろいろな事が背景にありましたので喜びもひとしおです。 実はその瞬間を目撃しようと、IOCの投票結果が発表されるであろうAM5:00に目覚まし時計をセットしていました。 しかし、夜間診療が続いたためその必要は無く、気がついたら明るくなって…
  • 2013年09月07日

    オリンピック開催地と夏の想い出。

    今日は病気や動物と全く関係ない話です。 明日の朝に2020年のオリンピック開催地が決定します。 何とか東京に!と思っています。実際に見てみたいのもありますね。 あとお祭り気分が続きますので、上向きの日本をさらに後押ししてくれるような気がします。 やはり、コカコーラが協賛でヨーヨーを流行らせるのかな?…
  • 2013年09月06日

    ネズミがっ!いました。③ネズミが運ぶ病気について。

    前回の続きです。前回はこちら「ネズミがっ!いました。②ネズミが運ぶ病気について。」 今回もネズミさんが運んでくる病気についてです。つまらないですね。 でも書いていきますよ。 「ワイル病」 この病気が一番ワンちゃんには関係あります。らせん型のスピロヘーターという細菌の一種である「レプトスピラ」が感染す…
  • 2013年09月05日

    ネズミがっ!いました。②ネズミが運ぶ病気について。

    前回の続きです。前回はこちら「ネズミがっ!いました。①」 今回はネズミさんが運んでくる病気についてです。 といってもたくさんありますので、日本での発病があるものに絞ります。 「ツツガムシ病」 前回でツツガムシ病を記載してしまいましたので一応記載します。最後まで読んでください。 ツツガムシチ・リケッチ…
  • 2013年09月01日

    ネズミがっ!いました。①

    本日ご来院の患者様のお話です。 いつものようにワンちゃんにご飯を用意しようと計量カップにご飯を入れたら・・・。 小さなネズミさんが一緒に入っていました。大きさは約2cmくらいでした。 本当かな?なんて思って見せて頂いたのですが、本当でした(汗 院何で確認したときはネズミさんはお亡くなりになっていまし…
  • 2013年08月30日

    「重症熱性血小板減少症候群 SFTS」 のウイルスを新たに4県で確認。

    29日のニュースです。 このブログでも何回か取り上げました重症熱性血小板減少症候群の原因ウイルスを持つマダニが新たに四つの県(和歌山・福井・山梨・静岡)より見つかりました。 またさらに、この病気のウイルスに感染したことを示す「抗体」を持つ「シカ・イノシシ・猟犬」が福岡・香川・和歌山・三重・長野・富山…
  • 2013年08月26日

    ペットの防災対策 被災地の獣医師から学ぶ会のお誘い

    先の東日本大震災では人だけではなく、ペットの被災も問題となりました。 いつ分からない災害に備え、そして東日本大震災での教訓を生かすため、 日進市開業獣医師会と日進市は「災害時の動物救護活動に関する協定」を締結します。 また仙台市獣医師会会長の大草潔先生をお迎えし、ペットの防災対策について講演会を開催…
  • 2013年08月25日

    耳の後ろがパックリ。原因はミミダニでした。②

    前回の続きです。 前回はコチラ「耳の後ろがパックリ原因はミミダニでした。①」 傷の治療方針は決まりました。問題は何が原因で出来た傷なのか? 耳の周囲ということであれば、まず耳汚れをチェック!と思うまでもなく、耳は真っ黒でした。 その汚れを顕微鏡で観察すると、ミミダニがたくさん観察されました。 喧嘩で…
  • 2013年08月24日

    耳の後ろがパックリ原因はミミダニでした。①

    夏も終わろうとしていますが、まだまだ残暑が続きそうですね。 お盆前に耳の後ろに怪我をしているネコちゃんの診察を承りました。 外に出かけるネコちゃんのようで、飼い主様のお話では他のネコちゃんと喧嘩をして傷が出来たのではないか?と言うことでした。 ぱっと見、右耳の後ろ側の皮膚が欠損した状態でした。 さら…
  • 2013年08月23日

    マダニが!!!(マダニが運ぶ病気や病原体について)②

    前々回の続きです。 マダニについて。 日本には犬と猫に寄生するマダニは約20種類がいます。 足が左右四本ずつある節足動物。ですから昆虫ではありません。注 幼ダニ時は左右3本のものも。 「一番メジャーなフタトゲチマダニの生活環」(そうでない種類のマダニもいます。) ①卵から孵化した幼ダニは3-7日間動…
  • 2013年08月17日

    マダニが!!!(マダニについて)①

    またまたペットホテルでの出来事です。 今年のお盆は15日が中途半端な曜日だったので、予約状況が前半と後半に分かれているようでした。 後半組のワンちゃんのお話。 ご来院後初めての散歩に行こうと思ったら・・・。何かがゲージの中に落ちていました。 こりゃなんだ?うんこ?と思ってティッシュで取り見てみたらび…
  • 2013年08月16日

    猫の毛球症とグルーミングの関係。

    お盆期間中にペットホテルで滞在しているネコちゃんのお話です。 来院時から元気は良いのだけれど、ご飯の食べがいまいち。 原因は異なる環境によるストレスかな?と考えていました。 便が出てきてびっくりです。便のように見えて全部「毛」で構成されています。 またゼリー状の粘液も一緒に出てきています。 確かに、…
  • 2013年08月12日

    奇跡が起きるならば。(熱中症とDIC)④

    前回の続きです。前回はこちら。 最期を家で迎えるために退院したワンちゃんが、元気になって再来院したと思ったら、血液検査の数値は最悪だった。 というのが前回までのお話でした。 その日より飼い主様は毎日通院され治療をされました。しかし状況が悪化するわけでもないが、良くなるわけでもない。 「明らかに悪くな…
  • 2013年08月08日

    奇跡が起きるならば。(熱中症とDIC)③

    前々回の続きです。前々回はこちら 最期を家族と過ごすためにワンちゃんが退院してから数日が経ちました。 事あるごとに、あのワンちゃんがどうなったのか? 何度も考えましたが、考えないようにもしました。 お支払いにご来院された時も、血液が混ざった下痢がたくさん出てしまったこと、呼びかけにもあまり答えること…
  • 2013年08月06日

    奇跡が起きるならば。(熱中症とDIC)②

    前回の続きです。 数日間の治療の効果はとてもではないですが、芳しい物ではありませんでした。 日に日に弱っていくのが誰から見ても分かります。 「このまま治療を続けるという事は病院で最期を迎えることになるかもしれない。」 改善の見込みがなく悪化をたどる場合。本人にとって何がよいのか?最期を誰と共有するの…
  • 2013年08月05日

    奇跡が起きるならば。(熱中症とDIC)

    4週間ほど前のある日の朝一番に、熱中症でぐったりしたワンちゃんが運ばれてきました。 前日のお昼は「とんでもなく暑かったあの日」です。 良く吠えるワンちゃんということで、炎天下の中吠え続けていたそうです。 そして「ぐったりしてしまった」とのことでした。 幸いにも意識はありましたが、明らかに状態が悪そう…
  • 2013年07月28日

    陰部から何かが出ている。「膣由来の平滑筋腫」②

    前々回の続きです。 平滑筋腫について。 平均発生年齢:10.8歳 発生状況:膣の中に出来るタイプと外に出来るタイプに分かれます。 膣の中に発生するタイプは、多発性(いくつも出来る場合)であることもあります。またホルモン依存性の可能性が高いので、できれば避妊手術をすべきでしょう。 飼い主様はワンちゃん…
  • 2013年07月27日

    猫アレルギーの仕組み解明か!(実は犬猫アレルギー獣医です)

    前回のブログ「平滑筋腫」の続きは次回にさせてください。 なぜなら、今日のY!ニュースで「ネコアレルギーの仕組み解明か」という記事があったからです。 実は、僕イヌ・ネコアレルギーなんです。 この事実は獣医師になってから判明してしまいました。 まぁわかっていても獣医にはなっていると思いますが。 意外とい…
  • 2013年07月26日

    陰部から何かが出ている。「膣由来の平滑筋腫」

    「陰部から何かが出ている。」というチワワちゃんがご来院されました。 診察させて頂くと、確かに陰部から何かが出ています。 水木しげるさんの漫画に出てくる「人魂」の様なものです。 どうやら膣の奥より発生しているようで、そうとう長そうでした。 飼い主様からは、「ワンちゃん本人も気にして舐めてしまうようなの…
  • 2013年07月19日

    熱中症にならない為のポイント。

    本日のヤフーニュースには「犬も熱中症に注意」みたいなニュースがありました。 実際、先週終わりから今週初めまでにかけてはかなりの暑さでしたね。 ところで、熱中症というのは「室内・室外を問わず、気温や湿度が高い状態に置かれ、体の調子が悪くなる事」 だと定義されています。ですので、家の中でも温度が高ければ…
  • 2013年07月08日

    犬と猫の膀胱結石が冬に多い理由。

    梅雨が明けました。夏本番を迎えようとしているのに・・・ 「犬と猫の膀胱結石が冬に多い理由」という内容を書いていきます。 理由というかメカニズムなのですが・・・。 ①冬は寒いですよね。あまり活動的ではなくなります。 すると、体が要求する水分量が減りますので、水を飲む量も減り、尿が濃くなります。 尿が濃…
  • 2013年06月30日

    グルーミングの必要性とこつ。②(毛玉処理について)

    昨日のブログではグルーミングの必要性についてお話ししました。本日は「こつ」についてです。 ☆このブログでの「グルーミング」は毛のコンディションを整えることをメインに書いています。 犬種が異なれば毛質や換毛の時期・回数も異なります。従って換毛期が無い犬種(シングルコートと言います。)は殆ど毛が抜けませ…
  • 2013年06月29日

    グルーミングの必要性とこつ。①(毛玉処理について)

    普段のお手入れが非常に大切と考えさせられた例です。 このワンちゃんは、皮膚疾患の事を考え、シャンプーを定期的にされていたようです。 これはすごく良いことだと思います。ただ、その後のケアが少し足りませんでした。 タオルドライ後に「コーム」(くしのことです)で毛をとかさなかったために毛玉が出来てしまいま…
  • 2013年06月24日

    犬の副腎皮質機能亢進症とは③診断治療編 (クッシング症候群)

    犬の副腎皮質機能亢進症編も第三回になりました。今回は診断・治療編です。 前回のブログはこちら 「犬の副腎皮質機能亢進症とは②病態・原因編」 犬の副腎皮質機能亢進症の診断と治療についての詳細を説明します。 <診断> 大きく分けると三つの方法あります。それぞれを組み合わせて行うことが多いです。 ① 超音…
  • 2013年06月23日

    犬の副腎皮質機能亢進症とは②病態・原因編 (クッシング症候群)

    前回「犬の副腎機能亢進症とは①」の続きです。 もう少し詳しく。でも分かりやすくを心がけて書きます。 <病態・原因> 副腎という腎臓のそばにあるホルモンの工場から、「グルココルチロイド」というステロイドの一種が沢山出てしまう。 グルココルチロイドの過剰は時に、「免疫力の低下」「筋肉が薄くなる」「多飲多…
  • 2013年06月20日

    犬の副腎皮質機能亢進症とは① (クッシング症候群)

    立て続けに副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)のワンちゃんを診断しました。 不思議なこともある物です。 さて、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)とは・・・・この病気を簡単に説明するならば、 「グルココルチロイドの過剰な状態により、様々な症状が発現する病気」です。 グルココルチロイドとはステロイ…
  • 2013年06月18日

    世界獣医皮膚科会議⑥ こぼれ話編④

    世界獣医皮膚科会議、こぼれ話編総括です。(とはいっても個人的な感想です。) やはり、最新の知見やデータを生で感じることが出来たのはすごく大きかった。 普段、僕が考えも付かない事、僕を通過していた事に触れてみる。これは非常に大きな刺激になりました。 でも、それは皮膚病だけではなくて、他の疾病に関しても…
  • 2013年06月17日

    世界獣医皮膚科会議⑤ こぼれ話編③

    前回の続きである、世界獣医皮膚科会議に参加してびっくりしたことを・・・。 学会最終日は学会会場とは別の場所でパーティーが行われます。 いわば、閉会式です。それがまたびっくり!何故って? ① 規模が大きすぎます。 写真見てください。会場が広すぎて大変なことになってます。 そして好きな場所に座り、酒盛り…
  • 2013年06月15日

    世界獣医皮膚科会議④ こぼれ話編②

    お久しぶりです。 っていっても2.3日ですが。ブログアップ出来なくてすみません。今日からまた書き連ねていきます。 前回の予告通り、学会のこぼれ話を記していきます。 世界獣医皮膚科学会に参加して驚いた事が幾つかあります。 ① 「ある会場では日本人向けに日本語同時通訳してもらえる。」 殆どが英語・フラン…
  • 2013年06月11日

    犬のアトピー性皮膚炎 新薬 APOQUEL (oclacitinib)について③

    まだ続いているこのシリーズ。orz 前のブログ「犬のアトピー性皮膚炎 新薬 APOQUEL (oclacitinib)について②」の訳の続きです。 原文はこちら「FDA APPROVES APOQEL(R) (OCLACITINIB TABLET) TO CONTROL ITCH AND INFLA…
  • 2013年06月09日

    犬のアトピー性皮膚炎 新薬 APOQUEL (oclacitinib)について②

    前のブログ「犬のアトピー性皮膚炎 新薬 APOQUEL (oclacitinib)について①」の訳の続きです。 原文はこちら「FDA APPROVES APOQEL(R) (OCLACITINIB TABLET) TO CONTROL ITCH AND INFLAMMATION IN ALLERGI…
  • 2013年06月08日

    フィラリア予防していたのに陽性だった例。

    当院でフィラリア予防されていた方ではありませんが、今年の投薬前のフィラリア予防にて陽性の結果が出たケース出てしまいました 昨年はフィラリア予防のお薬を服用していたとのことですが、残念です。 原因としては・・・ ① 薬の投薬を忘れていた。 ② 12月までの投薬期間を遵守しなかった。 ③ 消化器症状があ…
  • 2013年06月03日

    犬のアトピー性皮膚炎 新薬 APOQUEL (oclacitinib)について①

    以前にブログで取り上げました、「世界獣医皮膚科会議①犬のアトピー性皮膚炎 新薬 APOQUEL (oclacitinib)」 このブログでご紹介した参考HP先の文章を訳しましたので参考にして下さい。 (間違っていたらすみません。) 非常に文章が長いので、何回かに分けます。 以下リンク先の文章の訳です…
  • 2013年05月30日

    梅雨ですね。犬と猫のアジサイ中毒

    梅雨入りしまして、アジサイの綺麗な季節になりましたね。 今日、こんなお電話がありました。 Q「犬がアジサイを食べた後、嘔吐を何回もするのですが、大丈夫でしょうか?(大阪弁)」 A「大丈夫ではありません。至急病院へいきましょう。」 おそらく、大阪のアニウェル動物病院にかけたつもりだったのでしょう・・・…
  • 2013年05月27日

    初めて見ました。ブラック・ベンガル。(メラニスティック)②

    昨日のブログでブラック・ベンガルについて書きましたが、今日はもう少し掘り下げて「ベンガルあるある」を書いていきます。 その起源は意外と意外でした。 ジーン・サグデンがベンガルヤマネコと黒い猫を交配させた個体がベンガルの祖先としては最初ですが、生まれてきた個体達は染色体異常からか繁殖能力が無かったそう…
  • 2013年05月26日

    初めて見ました。ブラック・ベンガル。(メラニスティック)①

    本日、去勢のネコちゃんが来院されました。 お話をしてお預かりしました。健康チェックを終え、術前の血液検査・レントゲン検査へ。 その際、体重やヒストリーを確認していると、まぁびっくり。 混血の黒いネコちゃんの去勢手術だと思っていたら、種類の所に「ベンガル」と書いてあるではないですか。 さらに「毛色」の…
  • 2013年05月23日

    マダニから重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の原因ウイルスを検出。

    ついにマダニから重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の原因ウイルスが検出されました。 やはり日本にいるマダニ(今回はタカサゴキララマダニ)もウイルスを保持しているようです。 これは、日本国内でマダニに咬まれると重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染する可能性があると言うことです。 以前はマダニか…
  • 2013年05月21日

    ノーリッチ・テリアの血統書取り消し事件について。

    アメリカから輸入された「ノーリッチ・テリア」三頭が実は雑種だった・・・。 非常に由々しき出来事です。血統書が偽物だったなんて今更言われても・・・。 その結果、ジャパンケンネルクラブ(純粋犬種の犬籍登録、血統書の発行する組織)はこの三頭から生まれた「ノーリッチ・テリア」だった子孫達を含める233頭の血…
  • 2013年05月19日

    世界獣医皮膚科会議③ こぼれ話編①

    世界獣医皮膚科会議関連の第三回になりました。 学術的な事ばかりでは面白くありませんので今回はバンクーバーのこぼれ話でも。 バンクーバーは移民を受け入れていますのでいろんな人種がごちゃまぜです。 日本人も珍しくありません。ワーキングホリデーらしき方々を沢山見ました。 日本食のレストランや「Japa D…
  • 2013年05月18日

    世界獣医皮膚科会議②猫にアトピー性皮膚炎という定義は無い。

    世界獣医皮膚科会議シリーズ②です。 今回は猫のアトピー性皮膚炎についてです。 表題の通り、学会では「猫のアトピー性皮膚炎」と考えられていたものはどうやら違った物だった・・・ということでした。 (つまり犬や人のアトピーに似てただけで別物。) じゃあ何かと言うことになります。それは、 「非ノミ過敏症性皮…
  • 2013年05月17日

    世界獣医皮膚科会議①犬のアトピー性皮膚炎 新薬 APOQUEL (oclacitinib)

    5月12日のブログ「謎の小包」で約束しました、第七回世界獣医皮膚科会議での新しい知見をご紹介します。 と言っても一年近く経っていますので、新しくないかもしれません。 世界各国から本当に様々な発表がありました。 臨床的な立場で心に残った物は、「犬のアトピー性皮膚炎に用いられる薬( Oclacitini…
  • 2013年05月16日

    犬はガトーショコラを何g食べるとチョコレート中毒になるか?②

    ガトーショコラ編再開です。 前回のおさらいしたい方は「犬はガトーショコラを何g食べるとチョコレート中毒になるか?①」です。 たくさんのメーカーに問い合わせましたが、実際にはテオブロミン含有量まで測定している会社はありませんでした。 が、しかし、某メーカーからの回答では「カカオマス100gに含まれるテ…
  • 2013年05月12日

    謎の小包

    ゴールデンウィーク前に海外より謎の小包が到着しました。 新手の押し売り詐欺?と思いきや、着払い料金や手数料の請求も無し。 はてはて。なんだろな?と開けてみたら懐かしい絵が! 昨年度の世界獣医皮膚科学会のプロシーディングじゃあないですか! 教科書みたいなしっかりした作りです。 これをいきなり送ってくる…
  • 2013年05月10日

    犬はガトーショコラを何g食べるとチョコレート中毒になるか?①

    昨日のブログの続きです。 きのこの山は一件目の誤食。二件目はガトーショコラでした。 チョコレートがたくさん入っているケーキです。 お電話で量を聞いてびっくりしました。何と1ホールまるごとでした。 体重約4kgのトイプードルのわんちゃんでした。 もちろん早急に処置をしまして事なきを得ました。 さて、表…
  • 2013年05月09日

    犬はきのこの山を何個食べるとチョコレート中毒になるか?

    本日は29℃位まで気温が上がったようです。暑かったですね。 何故か午前中に2件も誤食がありました。 どちらもチョコレートがらみでした・・・。 一件はきのこの山でした。 おやつとしては定番のきのこの山。いったい何個食べるとチョコレート中毒になるのか? 中毒量を換算してみようと思います。(☆含有量などの…
  • 2013年04月11日

    天気が変わりやすい季節です。熱中症のメカニズムと対応と治療⑤

    熱中症治療編です。 病院での治療はシンプルです。 「①体温を下げる」と「②体のダメージのケアと合併症の予防」です。 ①動物病院での体温とは表面的な体温ではなく、体の中つまり深部体温の事を言います。 方法は、静脈点滴、胃洗浄、腹腔内洗浄、浣腸などです。状態により出来ること出来ないことがあります。 ②体…
  • 2013年04月09日

    天気が変わりやすい季節です。熱中症のメカニズムと対応と治療④

    前回は熱中症の対応についてのお話でした。 今回は熱中症のメカニズムと治療に関して簡潔にまとめてみたいと思います。 まず、病院に御連絡を頂いた方が良いという記述を何度かしました。 この理由から説明します。 高体温状態が長く続くと、(43℃以上)タンパク質と体の中の酵素が変性してしまいます。 これが体全…
  • 2013年04月08日

    天気が変わりやすい季節です。熱中症のメカニズムと対応と治療③

    熱中症の対応と治療についてです。 不幸にも熱中症らしい状態に陥った場合にどう対応すべきか? ①意識があるかどうか呼吸をしているかどうかを確認してください。 意識、呼吸のどちらかが無い場合はすぐに動物病院に連絡をした後、診察を受けるべきです。 ②体温測定できたらしましょう。できなくても明らかに熱い場合…
  • 2013年04月06日

    天気が変わりやすい季節です。熱中症のメカニズムと対策と治療②

    前回の続きです。 熱中症のメカニズムに関しては前回説明しました。前回のブログはこちら 今回は対策に関してまとめてみます。 簡単に説明するならば、「体温を必要以上に上げさせない」 これだけです。過去の例でご説明します。 <ケース1> 夕方に散歩させていきなり倒れてしまった。来院時体温42℃越えていまし…
  • 2013年04月05日

    天気が変わりやすい季節です。熱中症のメカニズムと対策と治療①

    今日は春と言うより夏でした。すこし暑い感じがしましたね。 名古屋の最高気温は23.9℃だったそうです。 五月中旬並の気温で平年と比べても6.1℃も高いようです。 気温の上昇が予想を超える事も今後あるでしょう。そろそろ熱中症に気をつけた方が良いかもしれません。 特に閉ざされた空間(車の中・密閉性の高い…
  • 2013年04月04日

    トリミングのお友達 ポーチュギ-ズ・ウォーター・ドッグ ( PORTUGUESE WATER DOG)

    薬浴シャンプーやトリミングでよくご利用頂いているワンちゃんの中に、珍しい種類のワンちゃんがいます。 「ポーチュギ-ズ・ウォーター・ドッグ」と言う犬種のマリちゃんです。 一回では憶えられない名前の犬種です(汗 原産はポルトガル。泳ぐことが得意です。非常に利口で魚をとったり、漁の手伝いをしたり、家の番を…
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