当院の皮膚科について

皮膚病は飼主様がふれあいの中で気づきやすい病気です。少しでも異常があった際にはお気軽に当院へご相談ください。

よくある皮膚病

膿皮症

膿皮症(のうひしょう)とは、細菌感染を原因とする皮膚疾患の1つです。皮膚には数種類の細菌が常に存在していますが(常在菌といいます)、何らかの原因で皮膚表面に異常が発生した際に常在菌が異常増殖や細菌感染を起こした結果皮膚に炎症を起こします。

膿皮症の原因

膿皮症は皮膚に存在する常在菌が原因です。その中でも、黄色ブドウ球菌の一種であるStaphylococus pseudintermediusが原因菌であることが明らかになっています。
不適切なスキンケア(シャンプーが皮膚合わない、すすぎ不十分、ドライヤーの温度が高すぎる等)も関わってきます。
環境要因として、温度や湿度の変化(春~秋の高温期や多湿時期、冬の乾燥)、皮膚への継続的な刺激(同じ場所を舐め続ける、寝床が硬い、肥満で腋や股が擦れてしまう)等があげられます。

膿皮症の診断

皮膚の状態や痒み、コンディションを含めた状況から判断されることが多いです。
時に皮膚の細胞診や生検が必要となることもあります。また、採取した毛や痂皮に発生した菌を培養して薬剤感受性検査を行ない抗生剤の選択をすることは有益です。

膿皮症の治療

原因となる黄色ブドウ球菌に対する抗生剤の投与を行います。投与期間はおよそ2-4週間です。症状の改善が認められても、実際は残った菌が残存しているため改善してからも抗生剤の服用が必要となります。
一方、良化と悪化を繰り返す場合は、膿皮症を引き起こす原因となる基礎疾患が無いかどうかを調べる必要があります。アレルギーや副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症、脂漏症、ニキビダニ、皮膚糸状菌症等は膿皮症を引き起こす事が知られているため基礎疾患の探索は非常に重要となります。

犬のアトピー性皮膚炎

犬のアトピー性皮膚炎とは、アレルギー性皮膚炎の一種です。その原因となるアレルゲンが環境中に存在し、体内の免疫機構が過剰に反応するために生じる皮膚症状の事を言います。
アレルゲンが食物に含まれる場合は食物アレルギーと呼ばれています。
環境中に存在するアレルゲンを環境アレルゲンといいます。環境アレルゲンは花粉やほこり、ハウスダストマイトなどがあげられますが、犬ではハウスダストマイトに対するIgE(抗体という免疫を担うタンパク質の一種)の過剰な増加が最も多く見られます。
アトピー性皮膚炎の診断は痒みを引き起こす他の疾患が無いかどうかを検査し、除外してから診断となります。

犬のアトピー性皮膚炎の症状

持続する痒みが特徴です。
体の至る所を舐めたり、脚でひっかいたりします。
自分で搔いてしまうことによる傷も特徴的です。
場合によっては毛をむしるような行動を取ることもあります。
慢性化することにより搔いたところの皮膚が厚くなったり、色素沈着を起こします。

犬のアトピー性皮膚炎の好発犬種

柴犬
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
フレンチブルドッグ
シーズー
ヨークシャー・テリア など

犬のアトピー性皮膚炎の診断

以下の8つのうちどれだけ該当するかが判定基準となります。

①3歳齢以下の発症
②ほぼ室内飼育
③コルチコステロイド反応性の痒み
④慢性、又は再発性酵母真菌感染症
⑤前足に病変がある
⑥耳介(耳の根本)に病変がある
⑦耳輪縁(耳の輪郭)に病変が無い
⑧腰背部に皮疹がない

犬のアトピー性皮膚炎の検査

アトピー性皮膚炎の原因であるアレルゲンが何かを検査するためには、血液検査で調べるアレルギー検査が有効でしょう。
アレルギー検査にはアレルゲン特異的IgE検査、アレルギー強度検査、リンパ球反応検査があります。

検査名 検査の特徴
アレルゲン特異的IgE検査 40種類のアレルゲンに対するIgE抗体反応を数値化し、何が原因でどれくらい反応しているかを調べます。
アレルギー強度試験 皮膚に炎症をもたらすリンパ球(CCR4陽性ヘルパーT細胞)の割合を数値化することで、検査時にアレルギーの症状が出ているかを評価します。
リンパ球反応検査 食物アレルギーにはIgEが関与するものとリンパ球が関与する物があります。IgE検査では検出できなかったリンパ球によるアレルギー反応の原因を追及することが可能です。犬の食物アレルギーではIgEよりもリンパ球が関わる場合が多いことがわかっています。

それぞれ特徴があり、特徴があり、組み合わせることによって、より的確な診断が可能となります。
当院では動物専門のアレルギー検査会社に依頼して検査を行っています。
また、ノミ、疥癬などの外部寄生虫や膿皮症、マラセチア皮膚炎等の痒みを引き起こす病気の除外は必須です。

犬のアトピー性皮膚炎の治療

治療の目的は痒みのコントロールと皮膚の状態の安定化です。

アレルゲンの除去と回避

原因となるアレルゲンの除去、回避 (原因がわかっているのであればその原因に可能な限り接触しないことは大切です。しかし、回避出来ないアレルゲン(ハウスダストマイト・季節性の花粉)もあり、無理のない範囲で対策すべきでしょう。犬用のアトピー対策のための服もあります。


二次的な感染症の治療

皮膚状態の悪化した場所に二次的に膿皮症やマラセチア皮膚炎を発症しているケースもあります。これらの感染症はアトピー性皮膚炎の症状を悪化させるだけでなく、治療効果を下げる結果になります。アトピー性皮膚炎の治療だけでなく、二次的に発生している皮膚病の管理も重要だと言えます。


痒みのコントロール

痒みのコントロールは特に重要な治療のプロセスです。お薬(内服薬・外用薬)、スキンケアを取り入れることは直接的な痒みのコントロールに繋がります。


内服薬

ステロイド
シクロスポリン
オクラシチニブ(アポキル)
ロキベトマブ


外用薬

ステロイド(軟膏タイプ・スプレータイプ)
タクロリムス


スキンケア
薬用シャンプーによるシャンプーは体表に付着したアレルゲンを除去に効果的です。また、汚れを取るだけでなく、余分な脂を除去したり、乾燥を除去したりすることが可能となります。膿皮症・マラセチアの原因を除去することにより二次的な皮膚病の管理にもなります。

犬の食物アレルギー

犬の食物アレルギーとは食餌内に原因となるアレルゲンが存在し、体内の免疫機構が過剰に反応するために生じる皮膚症状の事を言います。アレルゲンが食物に含まれる場合は食物アレルギーと呼ばれています。一方でアレルゲンが環境中に存在する場合をアトピー性皮膚炎といいます。
食物アレルギーの場合は1年を通して痒みがあります。またどの年齢でも発症することがあります。一般的には1歳以下で発症するケースが多いと言われています。

犬の食物アレルギーの原因

犬の食物アレルギーでは、IgE(抗体という免疫を担うタンパク質の一種)の過剰な増加によるものと、リンパ球(免疫を担う細胞の一種)の過剰な反応によるもの、または両方の組み合わせによる影響で痒み皮膚の炎症が発生します。

犬の食物アレルギーの症状

持続する痒みが特徴です。
体の至る所を舐めたり、脚でひっかいたりします。
自分で搔いてしまうことによる傷も特徴的です。
場合によっては毛をむしるような行動を取ることもあります。
慢性化することにより搔いたところの皮膚が厚くなったり、色素沈着を起こします。
消化器症状の発生も認められます。
下痢
嘔吐
おならが多い
排便回数増加
などが確認されます。

犬の食物アレルギーの検査

犬の食物アレルギーの原因であるアレルゲンが何かを検査するためには、血液検査で調べるアレルギー検査が有効でしょう。
アレルギー検査にはアレルゲン特異的IgE検査、アレルギー強度検査、リンパ球反応検査があります。

検査名 検査の特徴
アレルゲン特異的IgE検査 40種類のアレルゲンに対するIgE抗体反応を数値化し、何が原因でどれくらい反応しているかを調べます。
アレルギー強度試験 皮膚に炎症をもたらすリンパ球(CCR4陽性ヘルパーT細胞)の割合を数値化することで、検査時にアレルギーの症状が出ているかを評価します。
リンパ球反応検査 食物アレルギーにはIgEが関与するものとリンパ球が関与する物があります。IgE検査では検出できなかったリンパ球によるアレルギー反応の原因を追及することが可能です。犬の食物アレルギーではIgEよりもリンパ球が関わる場合が多いことがわかっています。

それぞれ特徴があり、特徴があり、組み合わせることによって、より的確な診断が可能となります。
当院では動物専門のアレルギー検査会社に依頼して検査を行っています。
また、ノミ、疥癬などの外部寄生虫や膿皮症、マラセチア皮膚炎等の痒みを引き起こす病気の除外は必須です。

除去食試験

アレルギー検査によって食物アレルゲンが判明した場合、アレルゲンを含まない食餌を与えることによって皮膚の症状が改善するかを確認する試験です。
除去食試験に利用可能な食餌は、新奇蛋白食、加水分解食、ホームメイド食の三種類になります。
除去食の5週間の給与で85%、8週間の給与で95%の犬が改善することが確認されています。


食物負荷試験

除去食試験の効果の確認の為の試験です。除去食試験の成績が良好であった場合、以前の食餌に戻して症状が再発するかで以前の食餌が原因であると証明する試験です。約2週間の投与で症状が再発すると言われています。

犬の食物アレルギーの治療

犬の食物アレルギーの治療は、アレルギー検査、除去食試験、食物負荷試験の結果で判明したアレルゲンを除去した食餌を与えるべきです。
残念な事に食物アレルギーのアレルゲンを確定が困難な場合も多くあります。その場合食餌療法を継続しつつ痒みのコントロールが出来るように内服薬や外用薬で対応していく必要があります。この辺りは犬のアトピー性皮膚炎の治療と同様の内容となりますが、食物アレルギーも持つ犬の何割かはアトピー性皮膚炎も発症していると言われています。

痒みのコントロール

痒みのコントロールは特に重要な治療のプロセスです。お薬(内服薬・外用薬)、スキンケアを取り入れることは直接的な痒みのコントロールに繋がります。


内服薬

ステロイド
シクロスポリン
オクラシチニブ(アポキル)
ロキベトマブ


外用薬

ステロイド(軟膏タイプ・スプレータイプ)
タクロリムス


スキンケア

薬用シャンプーによるシャンプーは体表に付着したアレルゲンを除去に効果的です。また、汚れを取るだけでなく、余分な脂を除去したり、乾燥を除去したりすることが可能となります。膿皮症・マラセチアの原因を除去することにより二次的な皮膚病の管理にもなります。

ノミ刺症・ノミアレルギー性皮膚炎

ノミ刺症・ノミアレルギー性皮膚炎とはノミの感染による皮膚炎及びアレルギー性皮膚炎です。犬・猫に寄生するノミはイヌノミ(Ctenocephalides canis) ネコノミ(Ctenocephalides felis)がありますが、多くはネコノミの感染が原因とされています。人にも感染するため人獣共通感染症としても有名です。

ノミ刺症・ノミアレルギー性皮膚炎の原因

ノミによる痒みの原因、アレルゲンはノミの唾液成分です。ノミの唾液中にはヒスタミン様物質、タンパク分解酵素、抗凝固酵素などが含まれますが、その中の8-90キロダルトンの蛋白、低分子化合物が痒みとアレルギーの反応を引き起こすアレルゲンといわれています。
アレルギーの詳細としては、Ⅰ型アレルギーを主ですが、Ⅳ型アレルギーも一部関係しているようです。
ただし、実際にノミアレルギーが成立するまでには数年かけて何回か刺され続けなければなりません。

ノミ刺症・ノミアレルギー性皮膚炎の症状

ノミ刺症は痒みと皮膚病変が局所的に発生します。特に頭、頸から背中、腰にかけて皮膚病を見ることが多いです。
ノミアレルギー性皮膚炎の場合は、刺された場所にアレルギー症状である痒み、発赤、腫れなどが広範囲に発生します。
ノミ刺症による痒みは一時的ですが、ノミアレルギー性皮膚炎の症状は持続的で強烈な痒みとなります。
多数のノミの寄生された場合は貧血や食欲不振などの全身状態の異常が見られることがあります。特に若齢で体が小さい場合は体調を崩す1つの要因となりますので注意する必要があります。
またノミは瓜実条虫の幼虫が寄生している可能性があります。ノミをグルーミング時に口から食べてしまうとお腹の中で寄生虫が感染してしまいます。消化器症状が見られることもありますので駆虫と検便が必要になります。

ノミ刺症・ノミアレルギー性皮膚炎の治療

ノミの駆虫薬の使用が効果的です。
滴下タイプや内服薬様々な種類があります。
適切に使用することにより確実な予防が可能です。
痒みや皮膚が荒れてしまった場合には犬のアレルギー性皮膚炎と同様の治療を行います。

犬疥癬

犬疥癬とはイヌセンコウヒゼンダニ(Sacroptes scabieivar.canis)の寄生によるものです。皮膚の免疫機構やバリア機能の低下が関係しています。疥癬は皮膚の表面の角質層にいますが、小さな孔を空けてその中で排泄や産卵をします。
生活環は卵→幼虫→若虫→成虫となります。約2週間で成長が終わります。成虫は約1ヶ月弱生存していますが、寄生している動物から離れてしまうと2日弱しか生きていけません。

犬疥癬の原因

基本的に疥癬はイヌ科の動物だけでしか感染しません。よってドッグランや公園などで感染することが多いようです。ただし、猫、人間にも感染が成立する可能性はあります。

犬疥癬の検査

皮膚掻爬検査によって検査が可能です。
(皮膚の表面をカリカリと削ることにより疥癬が見つからないかを顕微鏡で確認します。)
皮膚の深い場所まで到達している場合には1回の皮膚掻爬検査では検出出来ないこともあります。

犬疥癬の症状

季節に関係なく感染すると強い痒みが発生します。
痒みは疥癬の角皮(皮膚の表面の角質層)や糞便によるアレルギー反応の結果です。

通常型

寄生する疥癬の数は少ないのですが、強いアレルギー反応による強烈な痒みが特徴です。


角化型

免疫力が低下している若い犬や高齢犬で認められます。寄生数が多く、耳や腰、顔面、重症例では全身に症状が見られます。患部は牡蠣の殻の様に痂皮が重なって見えるのが特徴的です。

犬疥癬の治療

イソキサゾリン系化合物の駆虫薬が効果的です。
おやつタイプや滴下薬等バリエーションも豊富で即効性もあります。
原因が分かれば駆虫は難しくありません。
同居犬がいれば症状が無くても駆虫薬の使用を行うべきです。

マラセチア皮膚炎

マラセチア皮膚炎とは皮膚表面や耳道内部に存在する脂質好性の酵母菌の一種です。大きさは約3-5μmで分裂して増殖していきます。アトピー性皮膚炎を悪化させる原因の一つにもなっています。

マラセチア皮膚炎の原因

犬の皮膚に影響するマラセチアは主にM.pachydermatisの増殖によるものです。しかし、通常は皮膚病の原因になるようなことはありません。
免疫異常や皮膚のコンディション不良、アレルギー体質をきっかけにして、マラセチアの異常増殖が起こります。皮膚の症状はマラセチア自体とマラセチアの代謝産物が炎症を引き起こす事で発症すると考えられています。

マラセチア皮膚炎の症状

患部の痒み、紅斑、脂漏、色素沈着、独特の臭い(酸っぱい臭い)などがあります。
アトピー性皮膚炎の発症と同じような場所(顔周囲、指の間、お腹、腋、股、耳)に発生することも特徴的です。

マラセチア皮膚炎の診断

以下の3つが該当するとマラセチア皮膚炎の可能性が高いと言われています。
①特徴的な臨床所見。
②病変部、耳垢のスタンプ標本を染色して多数の菌体を認めた場合。
③抗真菌薬の使用で改善が見られる場合。

マラセチア皮膚炎の治療

シャンプー療法

皮膚のコンディションを整えると共に、菌量を物理的に減らす。場合によっては抗真菌剤の含まれるシャンプーを用いる事もあります。
症状の改善には週に3回以上のシャンプーが必要だと言われています。


外用薬

抗真菌剤の含まれている軟膏やローションを用いる事により局所的な制御を行います。ただし、毛が生えている場所では薬の塗布が困難な場合もあります。


内服薬

症状が広範囲に及ぶ場合は抗真菌剤の投薬を行います。


基礎疾患のコントロール

アトピー性皮膚炎や脂漏症、甲状腺機能低下症など基礎疾患を持ち合わせている場合は同時に基礎疾患の治療を行います。基礎疾患がある状態ではマラセチア皮膚炎の治療はうまくいっても一時的で再発の可能性が高いでしょう。
中途半端な治療はマラセチア皮膚炎が慢性化する一因となりより治療に苦慮することになります。非常にしつこい疾患の一つです。根気よく治療する事が完治への近道となります。

犬のニキビダニ症(毛包虫症)

犬のニキビダニ症(毛包虫症)とは、皮膚に寄生する小さなニキビダニによる痒みを症状とする皮膚病の一つです。

犬のニキビダニ症の原因

犬に寄生するニキビダニは毛包に寄生するDemodex canisと脂腺、脂腺導管に寄生するDemodex injaiの二種類に分類されます。
生後2-3日で母親から感染しますが、通常は自分の免疫力で押さえ込むことが可能なため症状が出ることはありません。一方で皮膚の免疫機能が低下した若齢犬、あるいは高齢で弱っている犬ではニキビダニの異常増殖が認められ症状がでます。

犬ニキビダニ症の症状

症状は体の様々な場所で認められます。痒みが主な症状ですが、搔いてしまって出血したり、脱毛したりすることもしばしば認められます。

犬ニキビダニ症の診断

皮膚掻爬検査

皮膚をカリカリとひっかいてニキビダニの存在を確認する方法。皮膚の奥の方で活動する寄生虫のため、症状が出ている場所をつまんで出血するまでひっかいてサンプルを得ます。


毛検査

毛を数本抜いてその毛根にニキビダニが以内かを顕微鏡で確認する検査です。


皮膚病理組織学的検査

ニキビダニが疑われる症状なのに、皮膚掻爬検査、毛検査にて検出が出来ない場合、皮膚の一部を採取して皮膚自体を検査に出して検出します。痛みが伴いますので、局所麻酔や鎮静処置にて行います。

犬ニキビダニ症の治療

一昔前までは犬ニキビダニ症に有効な治療薬は限られていましたが、昨今では効果のある薬が多く開発されています。
投薬しやすいおやつのような内服薬、注射、塗布薬などバリエーションも豊富です。
性格や症状に応じて選択すると良いでしょう。
また、ニキビダニ症は皮膚の免疫機能や全身状態が発症に影響してきます。若齢の場合は栄養状態や飼育環境の見直しを行います。

治療を始めれば予後は良好です。若齢犬では時間はかかるかもしれませんがおよそ2-3歳までには完治します。
老齢犬で基礎疾患がある場合は基礎疾患の治療、コントロールを始めることで治療が円滑に進み再発を防ぐことが可能です。