犬と猫の膀胱結石が冬に多い理由。

2013年07月08日

梅雨が明けました。夏本番を迎えようとしているのに・・・

「犬と猫の膀胱結石が冬に多い理由」という内容を書いていきます。

理由というかメカニズムなのですが・・・。

①冬は寒いですよね。あまり活動的ではなくなります。

すると、体が要求する水分量が減りますので、水を飲む量も減り、尿が濃くなります。

尿が濃くなると、尿中のミネラル(結石の成分)が飽和状態になり結晶化します。

結晶化したものが集まって結石となります。

②膀胱炎も実は膀胱結石を起こす原因になります。

膀胱炎になると、細菌が膀胱の中で活動します。その活動の一環で尿のphが通常より上昇します。

尿中phの上昇は結石が出来やすい状態でもあります。またphの上昇は細菌の活動も活発になります。

☆冬の場合は①と②の複合が多いと思います。暖かいときは、②もしくは結石ができやすい体質を生まれ持ってしまっている事が関係していると考えられます。

いずれにしても、やたらと頻尿、オシッコの色がおかしい、オシッコが出ない。オシッコをするときに鳴く、オシッコの後がキラキラ光っている。

こんな場合は膀胱結石を疑った方が良いかもしれません。

画像はNASAが公開した天の川です。

夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。

膀胱結石にしか見えません。

膀胱結石にしか見えません。




著者 渡邉将道