グルーミングの必要性とこつ。①(毛玉処理について)

2013年06月29日

普段のお手入れが非常に大切と考えさせられた例です。

このワンちゃんは、皮膚疾患の事を考え、シャンプーを定期的にされていたようです。

虎の敷物ではありません。

虎の敷物ではありません。

これはすごく良いことだと思います。ただ、その後のケアが少し足りませんでした。

タオルドライ後に「コーム」(くしのことです)で毛をとかさなかったために毛玉が出来てしまいました。

トリミングでご来院されたのですが、体の殆どを毛玉が覆っているために、ご希望のカットを承ることができません。

まず、全身の毛玉を取り除き、再び毛が伸びてきて初めて希望のカットに・・・。という判断をさせて頂きました。

また、毛玉同士が繋がって絨毯の様で、除去に非常に時間がかかり1日かけてのトリミングとなりました。

皮膚と毛玉の間の僅かな隙間に少しずつ「魚を三枚におろす様に」慎重に小さな目の細かいバリカンを入れていきます。

皮膚に傷を付けないように。慎重に少しずつ。ワンちゃんのご機嫌をとりつつ・・・。この作業の繰り返しです。

☆通常よりコームにて毛をといておくと皮膚のコンディションや毛玉の発生にも早く気づけるでしょう。

また今回の犬種は人の手によるグルーミングが必要不可欠な犬種でした。

普段からのお手入れはやはり大切ですね。

次回はグルーミングに関してもう少し掘り下げていきます。

たかがグルーミング、されどグルーミング。意外と奥が深い物なんですよ。

夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。


投稿 渡邉将道