海外にイヌ・ネコを連れて行くのに必要な書類。
2013年09月30日
海外赴任のお手伝いをする事が何度かありました。
渡航する国や地域によって多少の違いはあるものの、概ね同じような内容の書類の記入と施術の依頼を受けます。
その内容は・・・
☆以下はイヌとネコに共通します。(その他の動物に関しては分かりません)
①マイクロチップを装着しなければならない。(ISO規格のもの)
②狂犬病は二回接種しなければならない。(30日間隔で2回) 不活化ワクチンじゃないとダメですが、日本は不活化しか無いと思います。
その後1-2週間後に血液を「生物化学安全研究所」に送り(獣医師が送ります。)狂犬病予防抗体価を測定してもらい、一定値より高ければOK。
②混合ワクチンも接種。
③渡航一週間前には健康診断を獣医師にしてもらい健康診断書みたいな物(国によってフォーマットが異なる)に記入します。
※イレギュラーですが、渡航前にノミ・マダニ駆除剤の使用が必須の国もあります。
これだけ見ると意外とシンプルに見えますね。しかし、上記は動物病院の獣医師が関わる事だけです。
実際はもっとたくさんの書類を飼い主様は書くことになります。
渡航する場所によってかなり内容が違うこともあるようなので、前もって(最低でも半年)位の準備期間は設けた方が良いでしょう。
また動物検疫所と連絡をとることで確実な渡航になります。これも必須です。
全て教えてくれますので。
ネットで調べて自分だけの力で・・・は通じない世界だと思った方が良いでしょう。
KさんとRくん 無事に渡航できたでしょうか?まだ飛行機の中かな?
夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。
<参考HP>
動物検疫所 (渡航が決まったらまず連絡)
http://www.maff.go.jp/aqs/index.html
一般財団法人生物安全研究所(狂犬病抗体価測定時に血液を送ります。)