獣医学

  • 2020年08月05日

    「日本での犬の新型コロナウイルス陽性反応報道について」

    「日本での犬の新型コロナウイルス陽性反応報道について」      新型コロナウイルスに感染した2世帯の犬2頭で「陽性」を確認。   https://www.anicom.co.jp/release/2020/200731.html       今回の発表は「感染者の犬のPCR検査が陽性」というもので…
  • 2020年03月30日

    コロナウイルスへの対応についてのお願い

      「新型コロナウイルス対応について」 待合室での混雑(密集)を避けるために受付後・・・ ・駐車場(車内)でお待ち頂く。 ・順番が来るまで近くを散歩することも可能です。 ☆待ち時間短縮のため継続投与のお薬はご連絡頂ければ予め用意することも可能です。   「御来院の皆様へのお願い」…
  • 2018年07月18日

    ディゾルビットをネコに使ってはダメ!

    ブログ記事修正に関してのお知らせです。   以前より「とりもち除去にはディゾルビット」をお勧めしていましたが、読者様から「成分に含まれるオレンジオイルはネコちゃんにとって良くないのではないか?」とご指摘を受けました。   ネコ科の動物は独特な代謝経路によりオレンジの皮に含まれる「…
  • 2018年06月20日

    ペットと避難するために必要なこととは?

    昨日関西で大きな地震が発生しました。 大きな混乱と被害に心が痛みます。   いつ、どこで大きな災害が発生するかは誰にも分かりません。 ご家族と共にペットも一緒に避難しなければならない事を憶えておきましょう。 人間と一緒に避難するためには知って於かなければならないこと、準備すべき事があります…
  • 2018年04月11日

    愛知県で発生したエキノコックスについて。

    愛知県で発生したエキノコックスについて。   3月28日に愛知県阿久比町、南知多町、知多市で捕獲した野犬3匹よりエキノコックスが確認されたとの発表がありました。地図の赤で囲われた範囲です。 2014年にも阿久比町では1例の感染が認められています。 赤で囲まれた地域です。 テレビのニュース等…
  • 2018年01月03日

    犬、猫がお餅を食べてしまったら。

    年末年始の診療では、「犬がお餅を食べたのだけれど大丈夫ですか?」というご質問をよく受けます。 お餅自体は餅米から作られています。よって毒性のない食べ物です。ただし、しっかりと飲み込んでいればですが・・・。 お餅の特徴である、「柔らかさ、大きさ」、袋入り」が場合によっては非常に危険な物になってしまいま…
  • 2017年12月06日

    めざましテレビにちょっとだけ出演しました。

    少し前のお話しになります。 10月31日の「めざましテレビ」にちょっとだけ電話出演しました。   スズメバチの襲われた子供達を救い、自らもスズメバチに刺された勇敢なワンちゃんについてのコメントです。 電話での取材でしたがすごく緊張しました。 貴重な体験でした。 恥ずかしいので事前告知はしま…
  • 2017年07月26日

    重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の猫から人への感染が認められました。

    猫から人へ重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が感染するというショッキングなニュースが入ってきました。 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関してのブログはこちら マダニから重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の原因ウイルスを検出。   これまでは、マダニが人や動物を咬む事により、咬まれ…
  • 2016年11月09日

    犬が蜂に刺されてしまいました。

    蜂に刺されたワンちゃんのお話です。   秋も終わりに近づいてきました。 春と秋は虫さされによる治療が必要なワンちゃんネコちゃんが増える傾向にあります。 ワンちゃんは散歩途中に刺されてしまうことが多いようです。 ネコちゃんは家の中やベランダで死にかけた虫やムカデなどで遊ぼうとして刺される事が…
  • 2016年09月14日

    犬、猫を海外へ連れて行く為の準備。狂犬病抗体価編

    前々回の予告しました、海外に犬・猫を連れて行く際の実際の事例に関して書いていきます。 「スイスへの渡航の場合」   まず、スイスは正式にはEU圏ではありませんが、輸出検疫証明書はEUフォームでOKです。 これは利用する予定の空港動物検疫所に問い合わせることにより取り寄せが可能です。 書類が…
  • 2016年08月24日

    人のヘルパンギーナは犬猫に感染するのか?

    ヘルパンギーナよりもプール熱に関してのお問い合わせの方が多いです。 プール熱に関しては過去のブログを参考にして下さい。(2016/08/30追記) 子供のプール熱(咽頭結膜熱)は犬や猫等のペットにうつるか?   今回が真の「ヘルパンギーナ」についてのお話しです。 「ヘルパンギーナ」とは、主…
  • 2016年06月22日

    猫用糖尿病治療薬「プロジンク」の特徴

    以前、猫用糖尿病薬プロジンクについてブログにて扱ってきました。 今回も前々々々回に続きプロジンクの特徴について書きます。 だいぶマニアックになってきたので青色のところだけでも良いと思います。 これまでのブログはこちら。 18日(水)終日休診。(猫の糖尿病治療薬とサブリミナル広告) 25日(水)終日休…
  • 2016年05月25日

    猫用糖尿病治療薬「プロジンク」の特徴について。

    前回のブログでは猫用糖尿病治療薬「プロジンク」のパンフレットからマーケティング手法を考えてみました。 今回は薬の内容について具体的に説明してみたいと思います。   前回のブログはこちら「(猫の糖尿病治療薬とサブリミナル広告)」   「プロジンクについて」 ベーリンガーインゲルハイ…
  • 2016年05月18日

    猫用糖尿病治療薬「プロジンク」とサブリミナル広告

    猫のための糖尿病治療薬が新しく発売されます。名前を「プロジンク」と言います。 簡単に言うと猫用インスリンです。 動物用のインスリンは海外では発売されていましたが、日本国内では未発売でした。 何よりもパンフレットの写真が印象的だったので、まずそちらをご覧下さい。薬の説明は次回に。 姿勢がいっちゃってま…
  • 2016年03月16日

    ノミダニの薬ブラベクトについて。

    3ヶ月に1回のノミ・ダニのお薬「ブラベクト」について。 昨年に発売されたお薬です。まだご存じない方も多いと思いますのでご紹介します。 目つきが鋭すぎます! 「名前(商品名)」 ブラベクト 「成分名」     フララネル 「剤型」      チュアブルタイプ 「持続時間」    三ヶ月間効果が持続しま…
  • 2016年02月17日

    犬猫の防水スプレー中毒の診断、治療、予防について。

    「犬や猫の防水スプレーによる中毒について。(診断・治療・予防)」 防水スプレーシリーズも最終回です。今回は診断・治療・予防についてです。 少し専門的ですので予防だけでも目を通していただけると良いと思います。 今までのブログも参照願います。 本日3日は終日休診。(犬猫の防水スプレー中毒の症状、原因等)…
  • 2016年02月03日

    犬猫の防水スプレー中毒の症状、原因について。

    「犬や猫の防水スプレーによる中毒について。症状・原因物質・発生機序について」   <症状> 暴露してからの数時間は目立った症状が出ないことが多いようです。(暴露された量にもよる)しかし、時間の経過と共に変化が起きてきます。 元気消失、食欲不振が現れ、次に呼吸状態が悪化します。 呼吸回数の増…
  • 2016年01月20日

    犬猫の防水スプレー中毒とは。

    「犬や猫の防水スプレーによる中毒とは」   本格的な寒さが訪れました。明日朝方には雪が降るようです。 いよいよウィンタースポーツが盛んな時期になりますね。 靴や鞄などに防水効果を持たせるための「防水スプレー」非常に便利です。 水分を撥水することにより品質・機能を維持できます。 防水スプレー…
  • 2015年08月26日

    気圧の変化と胃捻転拡張症候群の関係

    台風が近づきましたね。幸いなことにこの地方の直撃は避けられました。 しかし風や雨は強かったですね。 また、目には見えませんが気圧の変化による体調には注意しましょう。 気圧の変化と体調の関係についてのブログはこちらを「台風が来ました。(台風と低気圧と動物の体調の関係)」 興味深い論文として「1犬群にお…
  • 2015年08月05日

    150年ぶり犬属新種見つかる!

    ニュースで「犬属」の新種が見つかった記事を目にしました。 DNA の解析で判明したとのこと。 東アフリカとユーラシア大陸にいる同一と思われていたキンイロジャッカルが実はにていただけの違う品種だったみたいです。 犬属は6種類の「犬のような生き物」で構成されていました。 「タイリクオオオカミ」 「コヨー…
  • 2015年04月08日

    犬に付着したマダニを取ってはいけない理由とは。

    昨日「愛媛大学の学生がマダニに咬まれ発熱した。」というニュースが報道されていました。 三人が咬まれて、二人が発熱した。とのことです。 重症熱性血小板減少症(SFTS)等の疾患で無いこと期待したいです。 マダニが関係する病気に関してはこちらをご覧下さい。 「マダニが!!!(マダニが運ぶ病気や病原体につ…
  • 2015年01月01日

    縫い針を飲んでしまった猫。

    昨日の大晦日は最後の最後に針が喉に刺さってしまった猫ちゃんの手術を行ないました。 20時近くになり、今年も終わりかー。と思いつつ診療していました。 まだまだ終わっていなかったようです。 昨日から元気がなく、食欲が無い猫ちゃんが来院されました。 血液検査やレントゲン検査を行なったところ・・・。 喉から…
  • 2014年12月24日

    犬や猫にとってはクリスマスは危険でしかない説。

    「犬や猫にとってはクリスマスは危険でしかない説」について書いていきたいと思います。 <チョコレートケーキ> チョコレートの危険性に関してはほとんどの方がご存知だと思います。 カカオマスに含まれる「テオブロミン」が原因物質です。 ケーキに用いられるチョコレートはビタータイプが多く、カカオマスがたくさん…
  • 2014年12月01日

    犬・猫がムカデに咬まれたら(刺されたら)毒と症状と治療

    前回のブログの続きです。 今回はトビズムカデと「毒」「症状」「治療」に関して書いていこうと思います。 前回はこちら→「ネコがトビズムカデに咬まれて(刺されて)足が腫れました。」   「トビズムカデ」について。 オオムカデ目、オオムカデ科に属するムカデです。 日本産のムカデでは最大級で大きな個体では2…
  • 2014年11月28日

    ネコがトビズムカデに咬まれて(刺されて)足が腫れました。

    先日の夜間診療でのことです。 ネコちゃんがムカデに咬まれてしまったようです。   足が腫れて痛がって暴れているとの事で御来院されました。 治療のために飼い主様には本当にムカデによる咬傷なのか?という確認をさせてもらいました。 実際に目撃されたとの事で・・・どうやらムカデをおもちゃとして遊んでいたよう…
  • 2014年08月10日

    子供のプール熱(咽頭結膜熱)は犬や猫等のペットにうつるか?

    夏になるとよく聞かれる質問があります。 「子供がプール熱になってしまったんだけれど、ペットにはうつることはあるんでしょうか?」というものです。 ご安心ください。人には感染しません。 プール熱(咽頭結膜熱)は「アデノウイルス」というウイルスが水を介して結膜から侵入して感染することにより発症する病気です…
  • 2014年07月30日

    熱中症について中日新聞の取材を受けました。

    新聞社より熱中症に関して取材を受けました。 少し緊張しました。うまく伝わったかな??? 記事がボツにならなければよいのですが・・・。 暑いですねー。夏本番です。 取材の件じゃないですが、熱中症にはくれぐれもご注意を! 犬の熱中症週間予報はこちらで。アニコムホールディング 「STOP熱中症プロジェクト…
  • 2014年07月24日

    猫のトリミングについて。(猫の毛玉除去とライオンカット)

    夏になりネコちゃんのトリミング希望も増えてきています。 長毛種で毛玉が出来やすいネコちゃんの依頼がほとんどです。 ブラッシングが苦手なネコちゃんの場合、体の至る所に毛玉ができてしまい生活に支障が出てしまうこともありますので毛玉除去を兼ねてトリミングを行います。   最初は小さな毛玉も時間の経過と共に…
  • 2014年04月08日

    愛知県阿久比町でエキノコックス見つかる。エキノコックスまとめ

    愛知県阿久比町で犬のうんこからエキノコックスという寄生虫の卵が検出されたと本日報道がありました。   これ大変なことなんです!!! なぜならば、エキノコックスは本来であれば北海道でしか確認出来ない病気なのですが、この度何故か愛知県で確認されたからです。 幸い人への感染は報告されていません。…
  • 2014年04月02日

    タマネギ中毒とネギ中毒になりやすい犬種と赤血球の関係。

    前回最後に、「中毒に陥りやすい犬の特徴もあります。」と記述しました。今回はそれに関してのお話です。 前回のブログはこちら「犬のタマネギ中毒とネギ中毒について。(治療と印象に残った事)」 赤血球の構造によってはタマネギ中毒・ネギ中毒に陥りやすい犬種が存在します。その理由とは? 「ある型 (HK/HG)…
  • 2014年03月30日

    犬のタマネギ中毒とネギ中毒について。(治療と印象に残った事)

    ようやくタマネギ中毒に関してのブログの続きです。気がついたらサクラが咲いていました。 前回までの「原因物質について」と「貧血が起こるメカニズム」については非常に難解なお話でした。 今回はタマネギ中毒ネギ中毒の治療と調べていて印象に残った事に関してご紹介します。 少しは読みやすいかと思います。 <…
  • 2014年03月14日

    タマネギ、ネギ中毒のメカニズム。(貧血になる仕組み。)

    前回はタマネギ中毒・ネギ中毒の原因物質に関してのお話でした。 前回のブログはこちら「犬と猫のタマネギ、ネギ中毒について。(本当の原因物質とは?)」 今回は、タマネギ中毒の原因物質が赤血球に対しどのように影響し貧血するのか? を説明します。(これまた複雑ですので、斜め読みで良いと思います。) ★すごく…
  • 2014年03月11日

    犬と猫のタマネギ、ネギ中毒について。(本当の原因物質とは?)

    かなりのお時間が経過してしまいました。大変申し訳御座いません。 先日もある先生に「ブログ読んでるよー。」と声をかけて頂きました。 また、従兄弟にはブログのネタを提供してもらいました。 ありがたいことです。そしてとてもうれしかったです。そしてこれからも続けていきたいと思いました。(´▽`)و さてさて…
  • 2014年02月24日

    犬のネギ中毒が原因で貧血を起こしたので輸血をしました。

    たくさんの白ネギが入ったすき焼きを盗食したワンちゃん。 ネギ中毒の症状として赤血球が破壊され、ヘモグロビン尿が出てきてしまいました。 対症療法を施し経過観察としました。前回のブログはこちら「犬がすき焼きのネギを食べ大量の血を吐いた。(犬のネギ中毒)」 今回はその後、ネギ中毒のワンちゃんが輸血が必要に…
  • 2014年02月22日

    犬がすき焼きのネギを食べ大量の血を吐いた。(犬のネギ中毒)

    まだまだ寒い日が続いています。 今日のような日はこたつで鍋を囲みたくなりますね。 鍋物に必ずと言っていいほど入っている野菜と言えば・・・ 「ワンちゃんネコちゃんが食べてはいけない野菜として有名なネギです。」何故ならネギ中毒を引き起こすからです。 与えてはいけないことはもちろん知っていたのですが、家族…
  • 2014年02月18日

    猫が針を飲み込んでいたようです。緊急手術でした。

    前々回のブログの続きになります。 ブログはこちら「猫の口から紐が出ていたので取ったら血混じりの嘔吐をしました。」 前回とは内容がすっかり変わってしまったので題も変えました。今回の内容は一言で表すのであれば・・・ 猫が針を飲み込み変な場所に刺さっているので緊急手術しました。 何故あんな場所に針が刺さっ…
  • 2014年02月15日

    猫の口から紐が出ていたので取ったら血混じりの嘔吐をしました。

    ある夜の事でした。 夜間診療で「猫の口から紐が出ていたので取ったら赤い血混じりの嘔吐をした。」というネコちゃんが来院されました。 来院されたネコちゃんはすごくおとなしくしていました。幸いにも持続的な出血は無さそうでした。 「口から出ている糸を無理矢理引っ張ることは、胃や食道を傷つけている可能性がある…
  • 2014年02月13日

    バレンタインのレシピはホワイトチョコレートがお勧め。

    明日はバレンタインデーです。 今晩から手作りのチョコレートを準備される乙女も多いと思います。その気持伝わることでしょう。 そこで、犬・猫にやさしいバレンタインチョコレートについてご紹介します。 アニウェル的バレンタインレシピはズハリ! 「ホワイトチョコレー」で作り上げる!です。何故ならば・・・。 ホ…
  • 2014年02月11日

    犬の精巣(睾丸)が腫れている。(犬の精巣炎、精巣上体炎)③

    犬の精巣が腫れているシリーズも最終回となりました。 前回のブログはこちら「犬の精巣(睾丸)が腫れている。(犬の精巣炎、精巣上体炎)②」 今回は精巣(睾丸)炎・精巣上体炎とはどんな病気かを少し詳しく説明します。 <原因> 血行性あるいは膀胱への圧力による精管からの逆行性の尿による細菌感染。(ブルセラ・…
  • 2014年02月10日

    犬の精巣(睾丸)が腫れている。(犬の精巣炎、精巣上体炎)②

    前回の続きです。前回のブログはこちら「犬の精巣(睾丸)が腫れている。(犬の精巣炎、精巣上体炎)①」 精巣(睾丸)が腫れて激しい痛みを伴うため摘出手術を行いました。 摘出の為にメスを入れるとすぐに「膿」がどろっと出てきました。 膿を排出し左右の精巣を摘出術に入りました。 片方の精巣は陰嚢の内側に固着し…
  • 2014年02月08日

    犬の精巣(睾丸)が腫れている。(犬の精巣炎、精巣上体炎)①

    精巣(睾丸)が何らかの原因で腫れてしまう病気について。 14歳のワンちゃんが元気が無くなってしまったとのことで御来院されました。 飼い主様は「いつもならば食欲旺盛で与えられたご飯は即完食するのだが、昨日から食べるスピードが遅くなった。」 「訴えるような鳴き方をする」と心配されていました。 一般状態は…
  • 2014年02月07日

    中国産ジャーキーの続報。2014/01/25(アメリカ獣医師会の対応)

    中国産ジャーキーの危険性の有無については以前にもご紹介しました。 以前のブログはこちら。「ペット用中国産ジャーキーが危なすぎる!(アメリカのお話)①」 今回は中国産ジャーキーに対するアメリカの獣医師会の対応とその背景等についてのお話です。 原文をご覧になりたい方はこちら。「Pet Mystery D…
  • 2014年01月26日

    犬の膵外分泌不全の診断と治療と管理ついて。

    先日はお休みにご理解をいただきありがとうございました。 本日より通常診察ですのでご安心下さい。 前回は犬の膵外分泌不全の病態と原因でしたが、今回は診断と治療と管理について説明します。 前回のブログはこちら「犬の膵外分泌不全の病態と原因ついて。(臨時休診のお知らせ。)」 <診断> ・血液検査で他の基礎…
  • 2014年01月24日

    犬の膵外分泌不全の病態と原因ついて。(臨時休診のお知らせ。)

    25日(土)は臨時休診を頂きます。 ご理解とご協力をお願い致します。 今回は犬の膵外分泌不全の病態と原因について少し詳しく説明します。 前回のブログはこちら「食糞するくらい食欲はあるが体重は減る(犬の膵外分泌不全)」 <病態> 膵臓にある膵腺房細胞からの消化酵素の分泌能力が10%以下に落ちてしまい、…
  • 2014年01月20日

    食糞するくらい食欲はあるが体重は減る(犬の膵外分泌不全)

    すごく元気で、食欲もあるけれどみるみる痩せていくというワンちゃんのお話です。 来院の理由は「食糞をやめさせたい」というものでした。 食糞に関してはリンク先「犬の食糞について。(食糞の原因を考える。)」の様なお話をさせてもらい、対策をお願いしました。 ただ、食糞するくらいの食欲かどうか(お腹がすいてい…
  • 2014年01月15日

    V-BTA検査の勉強会(犬の膀胱移行上皮癌診断の補助検査について)

    11日に検査会社の方による院内セミナーが行われました。 内容はV-BTA検査 (the Veterinary Bladder Tumor Antigen test)という犬の膀胱の癌に関する検査でした。 どんな検査なのか・・・手短にまとめてみます。 <用途> 犬の膀胱移行上皮癌診断に用いる検査の一つ…
  • 2014年01月13日

    胃捻転拡張症候群(GDV)の最近の知見②

    前回の続きです。前回はこちら「胃捻転拡張症候群(GDV)の最近の知見①」 常に様々な研究がなされています。今日までのスタンダードが明日から異なる事も珍しくありません。 このブログで書かれていることもいずれは古い情報となるでしょう。 胃捻転拡張症候群における論文で興味深いトピックをご紹介しますの第2回…
  • 2014年01月12日

    胃捻転拡張症候群(GDV)の最近の知見①

    胃捻転拡張症候群における論文で興味深いトピックをご紹介します。 ①「インターネットを利用した調査による胃捻転拡張症候群のリスクについて」 ☆有意にリスクを増加させる要因は・・・ ・ドライフードの食事 ・精神的に不安な要素がある。 ・イギリスに住んでいる。 ・1990年代生まれ。 ・1日のうち5時間を…
  • 2014年01月05日

    再灌流傷害を緩和するかもしれないラザロイド(lazaroids)について。

    人の再灌流障害ではサイトカイン療法やラザロイドの影響が研究されているようです。 研究に用いられているのは動物なので効果があるのかもしれません。 ただ、獣医療で治療として用いられているという話は聞いたことがありません。 人ではリウマチの治療に用いられているようです。 いろいろと調べてみましたのでご参考…
  • 2014年01月03日

    胃捻転拡張症候群が引き起こす再灌流障害について。

    気がついたら胃捻転シリーズは年を跨いでしまいました。(๑´ڡ`๑)てへぺろ 前回のブログに関してはこちら。「犬の胃捻転拡張症候群の病態②「播種性血管内凝固(DIC)」について」 胃捻転拡張症候群が引き起こす再灌流障害について。 ☆すごく簡単に示すと・・・「虚血の時に発生したいけないもの達が、虚血が解…
  • 2013年12月29日

    犬の胃捻転拡張症候群の病態②「播種性血管内凝固(DIC)」について

    胃捻転拡張症候群の病態②「播種性血管内凝固(DIC)」について 前回のブログはこちら「犬の胃捻転拡張症候群(いねんてんかくちょうしょうこうぐん)の原因と病態」 <病態②> 胃が拡張し、捻転する事により→大きな血管(後大静脈と門脈)が圧迫される→体を巡る血液量が減る→各臓器がダメージを受ける→エンドト…
  • 2013年12月27日

    犬の胃捻転拡張症候群(いねんてんかくちょうしょうこうぐん)の原因と病態

    こんにちわ。お久しぶりですね。。今年もあと僅か。 年末年始のお知らせはこちらをご覧下さい。「年末年始、お正月の診療時間。(家できる健康チェック)」 年賀状書きましたか?今からでしょ。orz 今回は犬の胃捻転拡張症候群に関して少しだけ詳しく説明します。 前回のブログはこちら「お腹がパンパンで苦しそう。…
  • 2013年12月10日

    お腹がパンパンで苦しそう。犬の胃捻転(いぬのいねんてん)

    お腹がパンパンで苦しそう。犬の胃捻転(いぬのいねんてん) ワンちゃんが急に苦しそうで元気が無いと言うことで夜間診療にて来院されました。 もともとは活発なワンちゃんです。飼い主様もこれはおかしい!と感じられたようです。 来院時、やはり元気がありません。全く動こうとしませんでした。 先日の来院時はすごく…
  • 2013年11月30日

    犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)④管理編

    犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)④管理編です。 前回の治療編はこちら「犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)③治療編」 巨大食道症(食道拡張症)の食餌管理は非常に大切な事です。 なぜならば、適切な食餌管理を行わないと胃に入る前に食道の拡張した…
  • 2013年11月29日

    犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)③治療編

    犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)③治療編です。 巨大食道症(食道拡張症)の原因が知りたい方は前回のブログを参照して下さい。 前回はこちら「犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)②原因編」 <治療> 先天性:治療はありません。栄養管理と誤嚥した…
  • 2013年11月25日

    犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)②原因編

    巨大食道症(食道拡張症)②です。 第1回目はこちら「犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)①」 今回から巨大食道症(食道拡張症)がどういう物なのかの説明を簡単に。 <巨大食道症(食道拡張症)の原因> 大きく分けると2つあります。一つは先天性(生まれつき)。もう一つは後天性(…
  • 2013年11月23日

    犬が何回も吐く。食べている途中でも吐く。巨大食道症(食道拡張症)①

    「犬が何回も吐きます。食べている途中でも吐きます。」 と言う主訴で3歳のミニチュア・シュナウザーの男の子が来院されました。 飼い主様のお話によると、春先から吐く回数が増えてきているようです。 今までは胃薬と整腸剤で様子を見ていたとのことでした。 体重が落ちてきているのと、呼吸も「ゼェゼェ」する事があ…
  • 2013年11月19日

    犬のお尻が腫れている。犬の会陰ヘルニア③手術編

    今回は「会陰ヘルニア治療編」です。 虎?も「面白くない」と融資をしてくれなかった前回はこちら「お尻が腫れている。犬の会陰ヘルニア②」 治療は根治的には外科手術が勧められることが一般的です。 「会陰ヘルニアの手術内容を簡単に説明しますと・・・」 ① 出てきてしまった物(腸や膀胱、子宮など)を元の場所に…
  • 2013年11月16日

    犬が下痢なので正露丸を飲ませ良いですか?

    会陰ヘルニアは次回にさせて下さい。 今日は気になる質問を受けましたのでそれについて。 「犬が下痢なので正露丸を飲ませ良いですか?安全ですか?」 という質問です。また過去には「飲ませました」という過去完了形の方も。 絶対にダメです。やめて下さい。体調を崩す可能性があります。 すると、「人間に効くのにな…
  • 2013年11月15日

    お尻が腫れている。犬の会陰ヘルニア②

    今回は会陰ヘルニア2回目です。 第1回目はこちら「お尻が腫れている。犬の会陰ヘルニア①」 会陰ヘルニアについて少しだけ詳しく書いていきたいと思います。 <好発犬種> (先日話題の)ウェルシュ・コーギー、ダックス・フント、マルチーズ、トイプードル、ジャーマンシェパード等が日本でよく見られる犬種です。概…
  • 2013年11月09日

    お尻が腫れている。犬の会陰ヘルニア①

    先日、お尻が腫れてしまったとのことでご来院したワンちゃん。 右側のお尻がぷっくりと腫れ上がっていました。 「年齢」 11歳。「性別」 未去勢「犬種」 ミニチュア・ダックスフント 「既往歴」 他院にて背骨に腫瘍があると言われた。(それから数年経ってますとのこと。) 非常に元気があり、よく吠えています。…
  • 2013年11月02日

    ペット用中国産ジャーキーが危なすぎる!③まとめ②。

    中国産ジャーキーのお話も3回目です。前回は経緯についてまとめてみました。 前回はコチラ「ペット用中国産ジャーキーが危なすぎる!②まとめです。」 今回は詳しい症状とメーカーについてです。 10月28日の時点の物になります。 月日が経ってから読まれている方は最新のデータがあるかどうかの確認を願います。 …
  • 2013年10月31日

    今日はハロウィン。犬と猫はカボチャを食べて良いか?

    10月も31日です。台風が来たと思ったら明日から11月です。 まだまだ日本では浸透しきっていない感が否めませんが、今日はハロウィンですね。 さて、表題の通りですが・・・ 「犬と猫はカボチャを食べて良いか?」 答えは「良いです。」 もちろん食べ過ぎには注意してくださいね。 素材自体がほんのりと甘いので…
  • 2013年10月26日

    ペット用中国産ジャーキーが危なすぎる!②まとめです。

    前回ご紹介しました中国産ジャーキーのお話。以前にも同様の事がありました。(アメリカにて) このような事になるまでにはいろいろとあったようです。その辺りも踏まえて完結にまとめてみます。 ~中国産チキンジャーキーのまとめ~ ※FDAとはアメリカ食品医薬品局のことです。 ・2007年  チキンのジャーキー…
  • 2013年10月25日

    ペット用中国産ジャーキーが危なすぎる!(アメリカのお話)①

    非常にショッキングな記事を紹介します。 FDA(アメリカ食品医薬品局)は犬・猫用のおやつジャーキーを食べた後に病気になり、悪い場合には死亡する例があることを発表した。 2007年以降に約3600頭が何らかの病気を罹患し、そのなかの約580頭の死亡が確認された。 詳しい原因の特定までは出来ていないが、…
  • 2013年10月22日

    外耳炎とマラセチアと皮膚炎について②

    マラセチアという真菌(カビ)についてのお話。2回目です。 第1回目はこちら「外耳炎とマラセチアと皮膚病①」 マラセチア(Malassezia pachydermatis)は皮膚や耳の中に存在しています。 しかし、一定の条件を満たすことにより異常増殖して病原性を示します。 <増殖する条件> ① 高い湿…
  • 2013年10月19日

    外耳炎とマラセチアと皮膚病①

    外耳炎とマラセチアと皮膚病① 耳が臭うとの事でご来院されたわんちゃんのお話です。 ゴールデンレトリバーの男の子です。 「耳の汚れが真っ黒」ということで、耳をめくってみると・・・ 真っ赤な耳たぶと真っ黒な耳垢が貯まっていました。 典型的な外耳炎の症状でした、 一生懸命耳掃除しました。 見える汚れは綿棒…
  • 2013年10月17日

    大型犬の汎骨炎のまとめ(イヌのはんこつえん)②

    前回の続きになります。 イヌの汎骨炎についてまとめです。 前回はこちら「大型犬の汎骨炎 (イヌのはんこつえん)①」 汎骨炎(Panosteitis)について。 <原因> 不明。遺伝する可能性が高いと考えられている。 <好発条件> 中型から大型犬(ジャーマンシェパードの血が入っていると可能性が上がる。…
  • 2013年10月15日

    大型犬の汎骨炎について(イヌのはんこつえん)①

    7ヶ月齢のグレートピレニーズのワンちゃんが歩き方がおかしいということで来院されました。 「右前足を痛がっているような感じがする。」というお話でした。 実際に歩いてもらうと、確かに「びっこ」を引いています。 しかし、左前足に痛みがあるような感じがしました。 四肢を触ってみてもあまり痛みは無いようです。…
  • 2013年10月13日

    犬の食糞について。③(食糞の対策を考える。②)

    「犬の食糞について」のお話も終盤です。 前回は食糞の対策についてのお話でした。前回はこちら→「犬の食糞について。②(食糞の対策を考える。①)」 今回は前回説明できなかった「行動学的問題」が原因の食糞についてです。 「行動学的問題」といっても様々な原因があります・・・。 ・原因①「満たされないストレス…
  • 2013年10月11日

    犬の食糞について。②(食糞の対策を考える。①)

    前回は食糞の原因についてのお話でした。前回はこちら→「犬の食糞について。(食糞の原因を考える。)」 今回は食糞の原因別の対策について考えてみます。 ・原因①「遊び道具・好奇心による食糞」 ・対策 興味の対象を置き換えることで食糞を忘れさせる。 号令(待て、お座り等)を教え、得られる報酬(ご褒美)の方…
  • 2013年09月28日

    眼の病気①(角膜の傷)

    眼の病気① よく遭遇するものとしては、眼の表面(角膜)に傷がついてしまい、眼がしょぼしょぼしている状態です。 痛みがあるために元気もないことが多いです。 喧嘩、ウイルスが関係している場合、散歩中に草花で眼を突いてしまった。まつげが変なところから生えてきた。涙の量が少なくなってきた。 様々な事が原因で…
  • 2013年07月08日

    犬と猫の膀胱結石が冬に多い理由。

    梅雨が明けました。夏本番を迎えようとしているのに・・・ 「犬と猫の膀胱結石が冬に多い理由」という内容を書いていきます。 理由というかメカニズムなのですが・・・。 ①冬は寒いですよね。あまり活動的ではなくなります。 すると、体が要求する水分量が減りますので、水を飲む量も減り、尿が濃くなります。 尿が濃…
  • 2013年06月24日

    犬の副腎皮質機能亢進症とは③診断治療編 (クッシング症候群)

    犬の副腎皮質機能亢進症編も第三回になりました。今回は診断・治療編です。 前回のブログはこちら 「犬の副腎皮質機能亢進症とは②病態・原因編」 犬の副腎皮質機能亢進症の診断と治療についての詳細を説明します。 <診断> 大きく分けると三つの方法あります。それぞれを組み合わせて行うことが多いです。 ① 超音…
  • 2013年06月23日

    犬の副腎皮質機能亢進症とは②病態・原因編 (クッシング症候群)

    前回「犬の副腎機能亢進症とは①」の続きです。 もう少し詳しく。でも分かりやすくを心がけて書きます。 <病態・原因> 副腎という腎臓のそばにあるホルモンの工場から、「グルココルチロイド」というステロイドの一種が沢山出てしまう。 グルココルチロイドの過剰は時に、「免疫力の低下」「筋肉が薄くなる」「多飲多…
  • 2013年06月20日

    犬の副腎皮質機能亢進症とは① (クッシング症候群)

    立て続けに副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)のワンちゃんを診断しました。 不思議なこともある物です。 さて、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)とは・・・・この病気を簡単に説明するならば、 「グルココルチロイドの過剰な状態により、様々な症状が発現する病気」です。 グルココルチロイドとはステロイ…
  • 2013年04月09日

    天気が変わりやすい季節です。熱中症のメカニズムと対応と治療④

    前回は熱中症の対応についてのお話でした。 今回は熱中症のメカニズムと治療に関して簡潔にまとめてみたいと思います。 まず、病院に御連絡を頂いた方が良いという記述を何度かしました。 この理由から説明します。 高体温状態が長く続くと、(43℃以上)タンパク質と体の中の酵素が変性してしまいます。 これが体全…
  • 2013年04月05日

    天気が変わりやすい季節です。熱中症のメカニズムと対策と治療①

    今日は春と言うより夏でした。すこし暑い感じがしましたね。 名古屋の最高気温は23.9℃だったそうです。 五月中旬並の気温で平年と比べても6.1℃も高いようです。 気温の上昇が予想を超える事も今後あるでしょう。そろそろ熱中症に気をつけた方が良いかもしれません。 特に閉ざされた空間(車の中・密閉性の高い…
  • 2013年02月14日

    バレンタインデーです!犬のチョコレート中毒についての詳細。

    本日はバレンタインデーです。 アニウェルのブログでも何度か登場しています。チョコレート中毒。 犬のチョコレート中毒について原因・症状・治療について詳しくまとめます。 <原因> チョコレートの原料になるカカオマスに含まれているメチルキサンチンの一種である「テオブロミン」。 この呼び名はカカオの学名Th…
  • 2012年11月02日

    異嗜・異物。犬がボタン電池を食べた?(こんなん食べました。)

    ボタン電池を食べてしまったかも。ボタン電池はどんな影響があるのか? 異物誤食の紹介です。(正確には食べたくて食べたので誤食では無く好食かもしれません。) 多くの犬や猫がいろいろな物を食べて病院に来られます。 レアケースです。画像をクリックしてみてください。全体像が確認できます。 見事に先端は残しつつ…
  • 2012年08月09日

    犬の片玉について 陰睾 (潜在精巣・停滞精巣) ②

    前回の続きです。 前回のブログはこちら「犬の片玉について 陰睾 (潜在精巣・停滞精巣)」 今回は犬の潜在精巣に関して発生率やどのようにして発生するのか等説明します。 発生率は犬の場合2,6%。大型犬よりも小型犬の方がリスクが約3倍高いと言われています。 ただ、経験上ではもっと高い気がします。ちなみに…
  • 2012年08月06日

    犬の片玉について 陰睾 (潜在精巣・停滞精巣)

    七ヶ月齢の犬の去勢を依頼されました。 当院では、まず本人の健康状態を確認し、去勢に関しての手術内容や方法について説明をさせてもらい、納得の上で手術の予定を入れて頂いております。 その際にあることに気づきました。 右の精巣が袋の中に無いのです。片玉状態でした。 では、あと一つは何処に?股の部分にありま…
  • 2012年06月20日

    台風が来ました。(台風と低気圧と動物の体調の関係)

    今年は台風が来るのが早いですね。 「雨が降ると古傷が痛くなる」なんて言いますが、実際に気圧の変化が体調に影響することがあるようです。 低気圧と体調はどのような関係があるのか?そしてそのメカニズムとはどういう物なのか?   少し調べてみました。ご参考になれば幸いです。   低気圧は少なくとも…
  • 2012年03月22日

    犬と猫も感電します。犬と猫が感電した場合は動物病院へ。

    一昨日は珍しい事が起きました。 ワンちゃん(ミニチュアダックスフント)が感電したとの事で来院されました。 来院時は感電により唇にやけどがあり腫れていたのが痛々しかった。 診察の結果、意識もしっかりしていて軽傷だったのが幸いでした。 しかし、犬や猫が感電した場合に注意すべきは症状が時間が経って出てくる…
  • 2012年03月05日

    重度の歯石除去・抜歯と痛みの管理(ペインコントロール)

    今回のケースは以前の歯石除去とは異なり症状が重度でした。 これくらいになりますと、歯石除去だけではなく、複数の抜歯や粘膜フラップも行う必要があります。 処置を迅速に行うことも大切ですが、その後の痛みを適切に管理することにより治癒を促すことができます。 ワンちゃんの状態は・・・ 下顎リンパ節が左右共に…
  • 2012年02月24日

    春が近づいてきました。犬や猫も花粉症になるのか?

    昨晩の風は春のにおいが感じられました。もうすぐ二月も終わりですからね。 しかし、悠長なことを書いている場合ではありません。 新聞やニュース等によると、どうやら花粉が飛び始めたようですね。 スギ花粉です。いつの間にかシーズンインしてしまったようです。 「ワンちゃん、ネコちゃんも花粉症になるの?」と質問…
  • 2012年02月16日

    犬の歯石除去と抜歯について。処置前後の画像有り。

    前回に続き、口腔内疾患シリーズです。 今回はワンちゃんです。 ごはんを食べた後に歯が抜けたとのこと。 口を開けてみたら・・・びっくりするくらい汚れていました。 強烈な臭いと、歯に着いた歯石を目にされ歯石除去と抜歯を希望されました。 抜歯処置に関しては・・・ ①処置前のレントゲン撮影で歯根まで炎症が及…
  • 2012年02月05日

    猫の口腔内腫瘍(口の中のできもの)と口内炎と抜歯

    17歳のネコちゃんが、食欲はあるのだけれど口にできものと口内炎があり痛みがあるようです。 食べたくても食べられない状態です。 お薬や注射で痛みを抑え少しでも食べてくれれば・・・と治療をしていたのですが、効果が持続しません。 高齢ということもあり、出来ることと、リスクが隣り合わせになっている状態です。…
  • 2012年01月27日

    犬のお尻にできもの(肛門周囲腺腫・こうもんしゅういせんしゅ)

    お尻に丸いできものができてしまったというワンちゃんが来院されました。 腫瘍がある場所が毛に覆われていると、目立たなく見つけにくい場所なので、飼い主様も気づくのに時間がかかってしまったようです。 大きさは5cm弱。痛みがあるようで、時折鳴いているとのこと。 かわいそうで何とかしてあげたいという相談でし…
  • 2012年01月20日

    耳が汚れていたと思ったら・・・(犬のミミヒゼンダニ寄生)

    1週間ほど前にお家に来たというワンちゃんがワクチン接種で来院されました。 健康チェックをしている時に耳をよく掻いていたので覗いてみたら、すごい汚れでした。 その汚れを顕微鏡で見てみたら・・・すごいことになっていましたよーー(汗 画面を見たお父さん、僕、病院スタッフの時が止まりました。まさにTHE W…
  • 2012年01月17日

    ネコちゃんの下痢の原因は・・・トリコモナスという原虫でした。

    先日、「下痢がひどい」というネコちゃんが来院されました。 幼いネコちゃんです。家に来て1週間位。二日目から下痢が止まらないとのこと。 飼い主様は何か病気では無いか?と心配されていました。 幸いにも一般状態はOKでした・・・ただ、下痢の症状を呈するので検便すべきだと考えたのですが、持参されていなかった…
  • 2011年12月31日

    正月も元旦から診療です!(ネコちゃんの腸管内異物摘出の手術)

    いよいよ、今年もあと数時間になりました。 思えば今年は開院一年目と言うことで、多くの方々に支えられ、何とか病院を運営することができました。 まだまだ至らない点が多数御座いますが、皆様のお力になれるように努力してまいります。 来年もよろしくお願いします。 今日はネコちゃんの腸管内異物摘出の手術がありま…
  • 2011年12月22日

    尿路結石(結晶画像有り)と尿検査と先日の訂正

    昨日書きましたブログの中で「冬至」が12月21日という表記をしましたが、今日22日が正しいです。訂正しお詫びします。 寒さが本格的になってきました。 何回もトイレに行ったり、赤い尿をしたり、オシッコをした跡がキラキラ光っていたりしたら要注意です。 膀胱炎や尿路結石のワンちゃん、ネコちゃんもやはり増加…
  • 2011年12月16日

    犬がお尻を気にしてこするように歩く。(肛門腺貯留に注意)

    わんちゃんがお尻を床にこすりつけながら歩くんです。というお話を伺いました。 ワンちゃんの肛門腺を絞ろうとしたのですが、どうも左右均等ではないのです。左側が明らかに大きい様子。 やさしく、痛みを感じないように絞ってみると→画像参照 かなりの量でびっくりしました。片側からこれだけの量が除去できたのは初め…