アニウェルのブログ

  • 2013年03月29日

    新しいフィラリア予防はじまります。①(フィラリア予防注射あります。)

    新しいフィラリア予防のお薬の紹介です。お薬といっても注射なんです。 画像はテレビCMでご覧になった方も多いと思います。 間寛平さんの「チー吸うたろか?」のCMでの一場面です。 このCMではいったい何のことかはわかりません。 もともとは「12か月効果のある注射」という事が明記されていたのですが、農水省…
  • 2013年03月24日

    犬のニキビダニ(アカラス・毛包虫症)の治療②

    一昨日のブログで予告しました犬のニキビダニ(アカラス・毛包虫症)の治療の続きです。 「犬のニキビダニ(アカラス・毛包虫症)」とは・・・ <原因> 犬ニキビダニ 学名 demodex canis    最近は新種のdemodex injaiも見られます。 生後72時間以内に母犬から移ります。健康な犬で…
  • 2013年03月22日

    犬のニキビダニ(アカラス・毛包虫症)の治療①

    生後数ヶ月の子犬ちゃんが皮膚が痒いと言うことで来院されました。 通常、診察の際には「生活環境や食事、痒みの種類、発生時期」等のお話を聞かせていただきます。 それからノミ、疥癬(カイセン)、ニキビダニなどの寄生虫、真菌(カビの一種)などの検査をします。 その結果に応じた薬で治療するというのがスタンダー…
  • 2013年03月16日

    何でこんな物を食べる!砂利を食べる犬。異嗜について

    先日の夜間診療で、「普段から砂利を食べるのですが、今日は床を舐めて、二度ほど吐いた」 とのワンちゃんの診療をしました。 なぜこのワンちゃんが砂利を食べるようになったのかは不明ですが、できれば止めた方が良い習慣です。 動物の異嗜にはいろいろなものがあります。 異嗜とは食べられないものを口から取り入れて…
  • 2013年03月14日

    「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」と犬、猫の関係 続報

    「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の続報です。 3月14日現在の日本での感染者は8名。 死亡例五名(検査結果待ち五名) 西日本にて集中的に発生しているようです。 日本では五十代以上での感染例が多いが、中国では集団発生例もある。四十代以上の感染が多い。 日本での発生例はウイルスの遺伝子型が中国と…
  • 2013年03月08日

    猫の「肝リピドーシス」の原因と治療

    前回のブログで予告しました。猫の「肝リピドーシス」という病気のお話です。 内容が難しいです。さらっと読み流せるよう簡潔に努めます。 <どんな病気か?> 肝臓に脂肪が貯まりすぎてしまう病気です。メカニズムは違いますが人の脂肪肝と同じ状態です。 <原因> よくある原因として「糖尿病」「膵炎」「胆管肝炎」…
  • 2013年02月14日

    バレンタインデーです!犬のチョコレート中毒についての詳細。

    本日はバレンタインデーです。 アニウェルのブログでも何度か登場しています。チョコレート中毒。 犬のチョコレート中毒について原因・症状・治療について詳しくまとめます。 <原因> チョコレートの原料になるカカオマスに含まれているメチルキサンチンの一種である「テオブロミン」。 この呼び名はカカオの学名Th…
  • 2013年02月09日

    猫と犬の腸重責(ちょうじゅうせき)の原因・治療・予防について。

    今日は昨日予告した「腸重責」のお話です。 「猫の」と限定しましたが、犬にも当てはまる疾患です。 原因:不明なことが多い。しかし、腫瘍の存在や腸炎、寄生虫などにより引き起こされることもある。 なりやすい種類:犬ではジャーマンシェパード 猫ではシャム猫 年齢:一歳未満で多いがこれは腸炎や寄生虫が原因のこ…
  • 2013年02月08日

    食欲不振 診断治療 非協力的なネコの場合

    いつもは元気いっぱいのネコちゃんが元気が無いと言うことで来院されました。 それでも病院では元気が良すぎて暴れん坊です・・・。 各種検査(出来る範囲)も特に大きな異常は見あたらず。 ただ、気になる事は、お腹を触ると少し固いようなものが。そして痛がるようなしぐさをします。 何か変な食べ物を食べたのか?臓…
  • 2013年02月04日

    下部尿路疾患 (特発性膀胱炎 尿路結石)③ 猫の特発性膀胱炎予防編

    前回予告の「猫の特発性膀胱炎」予防編です。 この記事から読まれている方はパート①からパート②と遡って頂いた方が流れがつかめるでしょう。 さて、原因がはっきりしない猫の特発性膀胱炎を予防するための五つの方法(ざっくりですが)をご紹介します。 ①ストレスの少ない生活(テリトリーの適切な分布、プライバシー…
  • 2013年02月02日

    下部尿路疾患 (特発性膀胱炎 尿路結石)② 猫の特発性膀胱炎概論

    今日のブログは先日書きました下部尿路疾患の続きです。(特発性膀胱炎編) 尿路結石に関しては前項を参照ください。今回は猫の特発性膀胱炎についてです。 「猫の特発性膀胱炎」とは、明らかな原因が認められない膀胱炎です。 普通の膀胱炎は細菌感染していたり、尿路結石があったりするのですが・・・何も無いので困る…
  • 2013年01月31日

    「重傷熱性血小板減少症候群」と犬と猫とマダニの関係

    「重傷熱性血小板減少症候群」とは・・・ 中国とアメリカで発生例があった人の病気です。 2011年に発見されたまだ新しい病気です。残念な事に昨年12月に日本でも発生が認められました。 飼い主様から質問を受ける事も多々あります。どのような病気なのか出来るだけシンプルにまとめてみました。 <原因> 「SF…
  • 2013年01月28日

    下部尿路疾患 (特発性膀胱炎 尿路結石)①

    一月も終わりに近づき寒さも本格的になってきました。 十二月前から少しずつ猫の下部尿路疾患(特発性膀胱炎や尿路結石)の患者さんが増えてきています。 理由は・・・この時期は飲水量が減る傾向にあるので尿が濃くなりやすいです。 濃い尿には尿路結石の原因となるミネラルもいつもより多く含まれることになり、それが…
  • 2013年01月17日

    大腿骨頭壊死症 レッグ・ペルテス病 LEGG-PERTHES

    リハビリのブログで予告した大腿骨頭壊死症(レッグ・ペルテス)についてです。 その名の通り、大腿骨の頭(股関節の入っている方)が壊死してしまう病気です。若い小型犬に多く見られます。雌雄差はありません。12-17%で両方の足がこの病気になってしまいます。 原因:大腿骨頭への血液供給が乏しくなることにより…
  • 2013年01月13日

    大腿骨頭壊死症(レッグ・ペルテス病)のリハビリ。(術後管理とその環境)

    数ヶ月前に大腿骨頭壊死症(レッグ・ペルテス病)に罹患し手術したトイプードルのワンちゃんが久しぶりにご来院されました。 大腿骨頭壊死症(レッグ・ペルテス病)に関してはまた書きますね。(^^) 手術は太ももの骨(大腿骨)の丸い部分(大腿骨頭)を切除してしまうことになるのですが、しばらくは歩けないことが多…
  • 2013年01月10日

    仔猫の交通事故 下顎骨折 ②

    仔猫さんの顎がえらいことになってしまっていましたので、手術にて整復することになりました。 計画としては・・・ 骨折した骨を正しい位置に戻しその状態で固定する。 文章にすると一行なのですが・・・実際は下顎の骨に穴を開けワイヤーを通し固定します。 仔猫ちゃんなので、当然骨も小さくで大変です。細かい作業の…
  • 2013年01月07日

    仔猫の交通事故 下顎骨折 ①

    子猫ちゃん(ノラ)が交通事故で倒れていると言うことで運ばれてきました。 幸い意識はあるようです。ただ、口が曲がっていました・・・ ぐったりしていましたので、まずは全身状態の安定化から行うことに。 保護された方はとてもネコ好きのようで、ノラネコなのに家族のように心配されていました。 翌日にはかなり状態…
  • 2013年01月05日

    猫の多発性嚢胞腎 (猫 PKD)

    お正月三が日に食欲、元気がなくなってしまったアメリカンショートヘアねネコちゃんが来院されました。 各種検査の結果、腎臓の機能が著しく低下していることが分かりました。 ただ、年齢が推定五歳位という若さなので、腫瘍性の病変や尿路結石、腎盂腎炎等を考慮してさらに精査を行いました。 超音波で原因が分かりまし…
  • 2013年01月03日

    新年あけましておめでとうございます。(犬猫 発作 てんかん 気圧)

    あけましておめでとうございます。 気がついたら年が明けていましたアニウェルです。 ブログの成果があったのか、年末年始の異物によるトラブルは数件ですみました。 何故か発作関係の疾患が多かったです。(まだあと数日年始休みがありますが。) 急な気圧の変化によるものでしょうか?最近は寒くなったり、雨が降った…
  • 2012年12月31日

    食塩中毒

    前々回に予告しました食塩中毒についてです。 原因となる物は・・・「小麦粉粘土」、「海水浴中におぼれて海水を大量に飲んでしまう」、「手作りのパン生地」などでおこります。 珍しいところでは「するめ」を大量に食べた例も経験しています。 また、間違った方法なのですが、食べちゃ行けない物を食べたときに、食塩を…
  • 2012年12月22日

    異物誤食まとめ③(犬編PART2)

    前回の続きです。そこまで頻度は高くないけれど、誤食しやすいタイプの物です。 「人間の薬 (風邪薬や痛み止めなど。)」 風邪薬や痛み止めの成分であるアセトアミノフェン、イブプロフェンなどは犬、猫に溶血性貧血や急性腎不全、胃腸障害が起きます。犬や猫は人間と違い肝臓でのこれらの薬の代謝(グルクロンサン抱合…
  • 2012年12月10日

    異物誤食まとめ②(犬編PART1)

    犬が食べてはいけないもの 比較的頻度が高い物から列挙していきます。数が多いので短くまとめます。 「タマネギ ネギ ショウガ ニンニク ニラ ネギ属」 アリルプルピルジスルフィドという成分が溶血性貧血を起こす原因となります。血尿が出たりします。発症までには24時間から数日かかります。にんにく入りのサプ…
  • 2012年12月05日

    異物誤食まとめ①

    異物誤食をまとめてみます。今回は疫学的な観点から考えてみました。 「アニコム損保」による実態調査では・・・ ・47.7%のペットが怪我や事故を経験している。(疾病は除く) ・そのなかでも多い事故、怪我の発生率は 誤食(15.1%) 脱臼(6.9%) 外傷(6.9%) 骨折(5.4%) ・発生場所・・…
  • 2012年11月26日

    異嗜・異物・トゲトゲボール (こんなん食べました。)②

    好評?!の異嗜・異物(こんなん食べました。) 第二回です。あまり続けたくはありませんが・・・ 今回のケースはよくある遊び道具です。まずは画像をご覧下さい。(クリックで拡大) 実際の大きさは直径約4cmです。注意書きとして・・・ 「ネコ用のおもちゃとして製造されています。」 「事故防止の為、オーナー様…
  • 2012年11月20日

    交通事故と脊椎脱臼と車椅子。(犬の車椅子)

    前々回でご紹介しました脊椎脱臼の犬さん。 数日の入院で症状が安定しました。食欲もあります。 また外で遊びたいようで、上半身を使って激しく動きます。そんな姿を見ている飼い主様とお話しをしていると、「何とか散歩や遊んだりという行動が出来るようにならないか?」という相談を受けました。 今回のケースでは残念…
  • 2012年11月15日

    交通事故と脊椎脱臼とマイクロチップ。 

    変わりやすい天候が続いていますね。急な気温の変化で体調を崩すことが多くなっています。 人間も動物も注意が必要な季節です。 半月前には突然の雷鳴や豪雨がありました。 そんなある日の夜間診療の依頼です・・・ 「交通事故に遭った犬を保護したので診察して欲しい。」との事でした。 通常、飼い主不明の動物は診察…
  • 2012年11月02日

    異嗜・異物。犬がボタン電池を食べた?(こんなん食べました。)

    ボタン電池を食べてしまったかも。ボタン電池はどんな影響があるのか? 異物誤食の紹介です。(正確には食べたくて食べたので誤食では無く好食かもしれません。) 多くの犬や猫がいろいろな物を食べて病院に来られます。 レアケースです。画像をクリックしてみてください。全体像が確認できます。 見事に先端は残しつつ…
  • 2012年10月15日

    やはり被災後の犬にもストレスが加わっていました。

    「被災地の犬も心に傷 麻布大、ホルモン値から判断」 やはりというべき結果だと思います。犬だって震災で大変な思いをしているのですね。 保護されたり、飼い主とはぐれたり、住む場所や環境が大きく変わることは、相当なストレスになると容易に予想できます。 一刻も早く安心して暮らせるような体制ができあがることを…
  • 2012年10月10日

    10月10日 今日は何の日? 

    10月は眼に関する記念日があります。 「一日」 眼鏡の日 「1001」は眼鏡に見えるから。 「十日」 目の愛護デー ということで一日から十日まで眼とメガネの旬間です。 動物の視力は・・・正確には分からないと言われています。 なぜならば、犬はしゃべってくれないので、どこまで見えているのか見えていないの…
  • 2012年10月07日

    ゴローちゃん見つかる!!!(行方不明猫発見)

    先日このブログでも皆様にお願いした「ゴローちゃん」 見つかりました!!! 本日、飼い主様がご報告の為にわざわざご来院下さいました。 実は、数日前に目撃情報が当院に寄せられ、それをもとに捜索した結果見事発見となりました。 現在は以前のようにお家でくつろいでいるとのことでした。 良かった良かった(*^ー…
  • 2012年09月25日

    皮膚病の治療としてのトリミング

    皮膚病で転院されてきたわんちゃんのお話です。 来院時は長期にわたる赤みや痒みが強く、フケが大量に出ると言うことでした。耳の汚れもひどく重度の外耳炎を呈していました。 飼い主様にお話を聞くと、シャンプーは頻繁にされているとの事でしたが方法が適切ではありませんでした。 正しいシャンプー療法と内服薬にて治…
  • 2012年09月21日

    世界一有名になった猫 ③

    前回の続きです。世界一有名になった猫 ③ つまり・・・ 左右の目の色が違う+顔の色が半分で分かれている=体の右と左で遺伝子が違うのでは?=この状態はキメラでは?凄いじゃん! (キメラとは・・・本来、体には一つの遺伝情報しかないはずなのですが、違う遺伝情報をもつ細胞や個体の事です。例えば、オオカミ男→…
  • 2012年09月17日

    世界一有名になった猫 ②

    世界一有名になった猫第二回です。 ちょっと今回は難しいかもしれません。猫の毛色に関してすこしだけ遺伝に絡めて書きます。 猫の毛の色のベースは赤と黒の2色です。(それに突然変異の白のが加わります。)そして毛の色を決める遺伝子は性染色体(雄か雌かを決める染色体)のX染色体に存在します。 いわゆる「XX→…
  • 2012年09月15日

    迷い猫を探しています!

    迷い猫を探しています! 見かけた方はどんな情報でも構いませんのでご連絡下さい。(画像をクリックで大きくなります) 日時 9月11日(火)午前10時頃 場所 日進市赤池南一丁目 名前 ゴロゴロ (愛称 ゴロー) 種類 雑種 性別 雌(避妊済) 年齢 二歳 体重 3.5kg 特徴 濃いピンクに水玉の首輪…
  • 2012年09月09日

    世界一有名になった猫 ①

    数日前にネットで見た猫が衝撃的でした。名前は「ビーナス」ちゃん。 顔が半分ではっきりと色分けされているのです。しかも目の色まで違います。(これはオッドアイと言います。時々いますよ。ワンちゃんでも人間でも。) かわいいとの評判ですが、僕の第一印象は「アシュラ男爵」でした。(画像は下の方に) ですので、…
  • 2012年09月04日

    鼠径ヘルニア (そけいヘルニア)③

    鼠径ヘルニアの続きです。 前回の写真をご覧頂けたと思うのですが、だっこしていると出ていた物がお腹の中に収まります。四つ足で立っていると写真の二倍位出てしまいます。 臨床症状はそこまで出ていなかったのですが、放っておくとさらにいろいろな物が出てくる可能性があり、いずれ嵌頓(かんとん)してしまうだろうと…
  • 2012年09月01日

    鼠径ヘルニア (そけいヘルニア)②

    鼠径ヘルニア (そけいヘルニア)の続きです。 好発犬種は・・・ゴールデン・レトリバー、ダックスフント、コッカー・スパニエル、バセット・ハウンド、ウエストハイランド・ホワイト・テリア、ケアン・テリア等。 この中でもダックスフント、ゴールデン・レトリバー、コッカー・スパニエルは遺伝の関与が強く疑われてい…
  • 2012年08月26日

    鼠径ヘルニア (そけいヘルニア)①

    今回のお話は、股のところが異様に腫れてしまったミニチュアダックスフントの女の子です。 お腹では無く、股のところが左右共にパンパンに腫れていました。幸い、本人は元気ですが、うんこが出にくいときがあると言うことでした。 触ってみると、ぷにょぷにょで痛がる様子もありませんでした。なんとなく、触りたくない物…
  • 2012年08月17日

    片玉について 陰睾 (潜在精巣) ③

    たまたまシリーズ第三回。ようやく最終回です。いきなり読んでも解らないと思いますので、過去の記事に遡ってこの記事に戻ってきて下さい。 じゃあ、陰睾(潜在精巣)って何が駄目なの?と言うことになりますよね! 実は潜在精巣はそのままにしておくと腫瘍化する可能性が高いのです。「潜在精巣の犬」と「普通の犬」の精…
  • 2012年08月09日

    犬の片玉について 陰睾 (潜在精巣・停滞精巣) ②

    前回の続きです。 前回のブログはこちら「犬の片玉について 陰睾 (潜在精巣・停滞精巣)」 今回は犬の潜在精巣に関して発生率やどのようにして発生するのか等説明します。 発生率は犬の場合2,6%。大型犬よりも小型犬の方がリスクが約3倍高いと言われています。 ただ、経験上ではもっと高い気がします。ちなみに…
  • 2012年08月06日

    犬の片玉について 陰睾 (潜在精巣・停滞精巣)

    七ヶ月齢の犬の去勢を依頼されました。 当院では、まず本人の健康状態を確認し、去勢に関しての手術内容や方法について説明をさせてもらい、納得の上で手術の予定を入れて頂いております。 その際にあることに気づきました。 右の精巣が袋の中に無いのです。片玉状態でした。 では、あと一つは何処に?股の部分にありま…
  • 2012年07月31日

    子猫ちゃんの里親を募集します。

    学会にてお休みを頂き、皆様のご協力とご理解に感謝しております。 さて、今回の学会では・・・と続けたいところなのですが、キューティーな子猫ちゃん達が里親さんを募集している。 とのお話を頂きましたので、この場を借りてご紹介致します。 今回のニャンズは全部で五人です。二人が男の子です。三人が女の子です。 …
  • 2012年07月01日

    アトピー性皮膚炎における慢性化の原因タンパク質特定

    人医療でのお話です。佐賀大・九州大・岐阜薬科大等の研究チームがアトピー性皮膚炎における慢性化の原因タンパク質を特定しました。症状が続くことで多くの人が苦しんでいる病気だけに、この研究の成果は大きな物だと考えます。 と言うことは、動物にも応用できることが期待できますね。 同様の症状をもつワンちゃん・ネ…
  • 2012年06月20日

    台風が来ました。(台風と低気圧と動物の体調の関係)

    今年は台風が来るのが早いですね。 「雨が降ると古傷が痛くなる」なんて言いますが、実際に気圧の変化が体調に影響することがあるようです。 低気圧と体調はどのような関係があるのか?そしてそのメカニズムとはどういう物なのか?   少し調べてみました。ご参考になれば幸いです。   低気圧は少なくとも…
  • 2012年06月09日

    目の中がキラキラ!犬の星状硝子体症

    チワワの飼い主様が、トリミング時に「目の中がキラキラしている」というお話を伺いました。 実際に見てみると、確かに目の中がキラキラです。スノーボールの様に綺麗で、目を動かす度にキラキラした物体が動いていました。 念のために目の各種検査をさせてもらい、最終的にスリットランプで「星状硝子体症」と診断しまし…
  • 2012年05月31日

    耳道切除 (外耳炎を放っておくと)②

    前回の続きです。 今回の手術では・・・ 耳の下(耳道の部分)が非常に腫れているので、腫れた耳道(垂直耳道)を切除。そこから奥の耳道(垂直耳道)を洗浄します。そして耳の穴を本来より下の場所に開口させるプランです。聴力が保存できるメリットがあります。図を参照してください。 。 しかし、実際は腫れがずっと…
  • 2012年05月26日

    耳道切除①

    以前より耳から膿が出て臭いがひどいとの事で来院されていました。転院の患者さんです。 汚れをお薬でコントロールして行きたいとのことでしたが、耳の奥の方が原因のようでした。 何度もお掃除に通って頂きました。また膿の種類や薬剤感受性検査(どんな薬が効くかの検査)を行い、それに従った投薬をお願いしました。し…
  • 2012年05月19日

    犬と猫の異嗜・異物(いろいろな物を食べます。)

    ある飼い主様が興味深い物(異物)を持参して下さいました。 ワンちゃんが食べて2日後に嘔吐して戻した物です。 家具の一部のようです。とげとげしています。 これだけの物が胃内に二日間入っていたと事も凄いのですが、嘔吐時に食道に刺さらなかった事の方が凄いと感じてしまいました。便の中にも確認できていません。…
  • 2012年04月29日

    ゴールデンウィークです。(犬の車酔いについて。)

    ゴールデンウィークが始まりました。 天気が良くて非常に心地よい日が続きましたね。当院は通常通りの診療です。(水曜午後は休診です。) 予防シーズンも本格的になってきました。狂犬病予防接種(登録代行しています。)やフィラリア予防、ノミ・ダニ予防を希望される飼い主様はお早めに。 この時期に多発する症例が「…
  • 2012年04月16日

    犬の床ずれ(褥瘡・創傷)治療②

    前々回の続きです。 傷状態が確認できたので処置に入ります。 今回は深い傷で比較的広範囲に渡り死腔(空間)が存在するので、乾燥を防ぐためと壊死組織の除去の目的でゲル状のドレッシング剤を注入し、その上から小さな穴を開けたラップと余分な浸出液を吸収するシーツを巻きました。 ドレッシング剤とは傷を保護するた…
  • 2012年04月09日

    犬の床ずれ(褥瘡・創傷)治療 ①

    床ずれからの出血が止まらないという主訴でワンチャンが来院されました。 来院時は出血で足が真っ赤っかでした・・・(汗 お電話では治療中の床ずれから出血して止まらないという説明でしたが「???」と思いました。 床ずれとは主に皮膚が長時間の圧迫を受けて虚血状態になり皮膚や皮膚の下の組織が壊死してしまう現象…
  • 2012年04月02日

    無麻酔の歯石除去はじめません。

    無麻酔で歯石除去して欲しいという問い合わせがあります。 飼い主様や心疾患、老齢のワンちゃんネコちゃんにとって「無麻酔」は魅力的です。また、見えている歯石を取ることが治療の歯石除去のゴールと考えられている方も多い様です。 それって動物のため?人間のため?なんて考えてしまいます。 確かに歯石自体を除去す…
  • 2012年03月22日

    犬と猫も感電します。犬と猫が感電した場合は動物病院へ。

    一昨日は珍しい事が起きました。 ワンちゃん(ミニチュアダックスフント)が感電したとの事で来院されました。 来院時は感電により唇にやけどがあり腫れていたのが痛々しかった。 診察の結果、意識もしっかりしていて軽傷だったのが幸いでした。 しかし、犬や猫が感電した場合に注意すべきは症状が時間が経って出てくる…
  • 2012年03月08日

    犬や猫の年齢は人間ならば何歳に相当するのか?

    犬や猫は人間ならば何歳に相当するのか? 飼い主様によく聞かれる質問です。 いろいろな換算方法があります。 多少の誤差はありますが、どの換算方式も同じくらいの年齢を示します。 最初の一年で20歳。その次からは毎年4歳ずつ年をとっていくと考えると分かりやすいです。 動物は人の4倍の速度で年齢を重ねている…
  • 2012年03月05日

    重度の歯石除去・抜歯と痛みの管理(ペインコントロール)

    今回のケースは以前の歯石除去とは異なり症状が重度でした。 これくらいになりますと、歯石除去だけではなく、複数の抜歯や粘膜フラップも行う必要があります。 処置を迅速に行うことも大切ですが、その後の痛みを適切に管理することにより治癒を促すことができます。 ワンちゃんの状態は・・・ 下顎リンパ節が左右共に…
  • 2012年02月28日

    スーパー抗体酵素がすごいらしい。(狂犬病の治療に光)

    今日は大きなニュースがありました。狂犬病の治療に大きな一歩です。 大分大学の宇田先生達による「スーパー抗体酵素」がすごいらしいのです。 僕もよく理解していないので、一応、軽く、触りだけです。自信ないです(汗 スーパー抗体酵素とは、狂犬病のウイルスだけ(狂犬病はウイルスによる疾患です。)を攻撃する酵素…
  • 2012年02月24日

    春が近づいてきました。犬や猫も花粉症になるのか?

    昨晩の風は春のにおいが感じられました。もうすぐ二月も終わりですからね。 しかし、悠長なことを書いている場合ではありません。 新聞やニュース等によると、どうやら花粉が飛び始めたようですね。 スギ花粉です。いつの間にかシーズンインしてしまったようです。 「ワンちゃん、ネコちゃんも花粉症になるの?」と質問…
  • 2012年02月16日

    犬の歯石除去と抜歯について。処置前後の画像有り。

    前回に続き、口腔内疾患シリーズです。 今回はワンちゃんです。 ごはんを食べた後に歯が抜けたとのこと。 口を開けてみたら・・・びっくりするくらい汚れていました。 強烈な臭いと、歯に着いた歯石を目にされ歯石除去と抜歯を希望されました。 抜歯処置に関しては・・・ ①処置前のレントゲン撮影で歯根まで炎症が及…
  • 2012年02月05日

    猫の口腔内腫瘍(口の中のできもの)と口内炎と抜歯

    17歳のネコちゃんが、食欲はあるのだけれど口にできものと口内炎があり痛みがあるようです。 食べたくても食べられない状態です。 お薬や注射で痛みを抑え少しでも食べてくれれば・・・と治療をしていたのですが、効果が持続しません。 高齢ということもあり、出来ることと、リスクが隣り合わせになっている状態です。…
  • 2012年01月27日

    犬のお尻にできもの(肛門周囲腺腫・こうもんしゅういせんしゅ)

    お尻に丸いできものができてしまったというワンちゃんが来院されました。 腫瘍がある場所が毛に覆われていると、目立たなく見つけにくい場所なので、飼い主様も気づくのに時間がかかってしまったようです。 大きさは5cm弱。痛みがあるようで、時折鳴いているとのこと。 かわいそうで何とかしてあげたいという相談でし…
  • 2012年01月20日

    耳が汚れていたと思ったら・・・(犬のミミヒゼンダニ寄生)

    1週間ほど前にお家に来たというワンちゃんがワクチン接種で来院されました。 健康チェックをしている時に耳をよく掻いていたので覗いてみたら、すごい汚れでした。 その汚れを顕微鏡で見てみたら・・・すごいことになっていましたよーー(汗 画面を見たお父さん、僕、病院スタッフの時が止まりました。まさにTHE W…
  • 2012年01月17日

    ネコちゃんの下痢の原因は・・・トリコモナスという原虫でした。

    先日、「下痢がひどい」というネコちゃんが来院されました。 幼いネコちゃんです。家に来て1週間位。二日目から下痢が止まらないとのこと。 飼い主様は何か病気では無いか?と心配されていました。 幸いにも一般状態はOKでした・・・ただ、下痢の症状を呈するので検便すべきだと考えたのですが、持参されていなかった…
  • 2011年12月31日

    正月も元旦から診療です!(ネコちゃんの腸管内異物摘出の手術)

    いよいよ、今年もあと数時間になりました。 思えば今年は開院一年目と言うことで、多くの方々に支えられ、何とか病院を運営することができました。 まだまだ至らない点が多数御座いますが、皆様のお力になれるように努力してまいります。 来年もよろしくお願いします。 今日はネコちゃんの腸管内異物摘出の手術がありま…
  • 2011年12月22日

    尿路結石(結晶画像有り)と尿検査と先日の訂正

    昨日書きましたブログの中で「冬至」が12月21日という表記をしましたが、今日22日が正しいです。訂正しお詫びします。 寒さが本格的になってきました。 何回もトイレに行ったり、赤い尿をしたり、オシッコをした跡がキラキラ光っていたりしたら要注意です。 膀胱炎や尿路結石のワンちゃん、ネコちゃんもやはり増加…
  • 2011年12月16日

    犬がお尻を気にしてこするように歩く。(肛門腺貯留に注意)

    わんちゃんがお尻を床にこすりつけながら歩くんです。というお話を伺いました。 ワンちゃんの肛門腺を絞ろうとしたのですが、どうも左右均等ではないのです。左側が明らかに大きい様子。 やさしく、痛みを感じないように絞ってみると→画像参照 かなりの量でびっくりしました。片側からこれだけの量が除去できたのは初め…
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