世界一有名になった猫 ②

2012年09月17日

世界一有名になった猫第二回です。

ちょっと今回は難しいかもしれません。猫の毛色に関してすこしだけ遺伝に絡めて書きます。

猫の毛の色のベースは赤と黒の2色です。(それに突然変異の白のが加わります。)そして毛の色を決める遺伝子は性染色体(雄か雌かを決める染色体)のX染色体に存在します。

いわゆる「XX→雌 XY→雄」の事です。

ビーナスの毛色(トーティシェルは赤と黒が混ざっている毛色)は赤・黒の両方が無いと成り立たない色です。

ですから、色を決める染色体が「赤」と「黒」で一つずつ必要です。つまりXが二つ無いと成り立たないわけです。だから雌なのです。これで雄だったら、最後の染色体が「XXY」となっている場合で、遺伝子異常です。繁殖能力が乏しいと言われています。

余談ですが、過あるペットショップでは三毛猫の雄がいると言う事を売りにしていて、さらに見物料を取っていたらしいです。三毛猫も同じ理由で雌ばかりのはずです。

加えてビーナスは「オッドアイ」で片方の目が青いというのもさらに謎を呼びます。何故ならば、青い目は白い毛の猫に多いからです。

つまり・・・

長くなりました。文章ばかりで嫌になりますね。次回は簡単にまとめてみます。

夜間緊急対応 日曜祝日診察 日進市 アニウェル犬と猫の病院 渡邉でした。

画像は人間のオッドアイ(案外有名ですよ)です。クリックで拡大。 画像引用元  Wikipedia

オッドアイ (デビット・ボウイ)

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