22日(水)終日休診。(猫糖尿病薬プロジンクの特徴)

[2016年06月22日]

本日22日は終日休診となります。
皆様の御理解と御協力をお願い致します。

 


以前、猫用糖尿病薬プロジンクについてブログにて扱ってきました。
今回も前々々々回に続きプロジンクの特徴について書きます。
だいぶマニアックになってきたので青色のところだけでも良いと思います。

これまでのブログはこちら。

18日(水)終日休診。(猫の糖尿病治療薬とサブリミナル広告)

25日(水)終日休診。(猫の糖尿病治療薬プロジンクについて)

 

「作用時間が猫に最適になるように調整されている」

薬が効いている時間(作用持続時間) 10-18時間

薬が最も効く時間帯 6-8時間

1日2回の投与に適しています。

まるでかつての「PZI」です!I社よりパテントとかごにょごにょですかねぇ。

☆この時間の調節が出来るメカニズム

最初はインスリン6量体という、亜鉛を中心にインスリンが6つが取り囲み、プロタミンが覆っている状態です。

この6量体が体内に入るとプロタミンが分解され、インスリンの6量体が分解されます。下図参照

プロジンク説明

図はプロジンクパンフレットより

わかりやすく言うと、薬が体内に入って徐々に溶けていくイメージ。

溶ける時間を予め計算して作られています。その溶けていく構造がインスリン6量体というデザインになっています。

☆プロタミンはサケ科などの魚の精巣から抽出されるタンパク質の一種です。

☆亜鉛は亜鉛ですが、英語では「ZINC」つまりジンクです。

亜鉛の役割は・・・本来はインスリンと共に膵臓で分泌されます。血流にのったインスリンは肝臓で代謝を受けることになりますが、亜鉛が存在することにより肝臓でのインスリン取り込みと分解を抑制します。結果としてインスリンの存在時間が長くなるため体中にインスリンが行き渡る。もうどうでもいいですね。

「プロタミン」と「ジンク」で「プロジンク」名前の由来が明らかになりました(^^)

 

「臨床試験規模が大きく信用性がある。」

海外では133頭で45日間、臨床試験されています。

(治療中でその他のインスリンにてコントロールできなかった猫13頭を含む。)

多飲 75%改善 多尿 79%改善 有効率 85% (113頭) 

糖尿病の猫をここまで集めて行なった臨床試験は他にはないでしょう。

おそらく日本でも臨床試験を行なっているはずです。もう終わってたり!? (ここまでの規模では無いと思いますが)

近いうちに結果が出てくるでしょう。

 

「専用シリンジを使って接種する。」

これまでのインスリン投与には人用のインスリンシリンジを用いて行なうことが殆どでした。

人と違い、猫でのインスリン必要単位である「1単位や2単位」を接種することは非常に繊細な技術が必要となります。

また猫が動いたりすると接種に成功したかどうかが微妙な手応えだったりするんです。

「プロジンク」ではこの問題を解消するために、専用のU-40シリンジを使うことによって、少なすぎず、多すぎずの量に調節されています。

シリンジ回収のケース(入れると出せなくなる構造)も付いてくるところが飼い主目線です。

u-40kit

図はプロジンクパンフレットより

打ち損じが大幅に減少すると思います。

 

このような特徴のある「プロジンク」7月初旬には発売される予定です。

多くのネコちゃんが救われますように。

 

プロジンクに関する質問・並びに回答・コメントを頂きましたベーリンガーインゲルハイムベトメディカジャパン株式会社 フィールドテクニカルサービス 小出様に深謝致します。

夜間緊急、日曜祝日も診察対応。日進市の動物病院。アニウェル犬と猫の病院の渡邉でした。