片玉について 陰睾 (潜在精巣) ③

[2012年08月17日]

たまたまシリーズ第三回。ようやく最終回です。いきなり読んでも解らないと思いますので、過去の記事に遡ってこの記事に戻ってきて下さい。

じゃあ、陰睾(潜在精巣)って何が駄目なの?と言うことになりますよね!

実は潜在精巣はそのままにしておくと腫瘍化する可能性が高いのです。「潜在精巣の犬」と「普通の犬」の精巣腫瘍発生率は、「潜在精巣の犬」の方が約14倍高いと報告されています。14倍って相当高いですよ。

また発生する腫瘍の種類は三つあります。「セルトリ細胞腫、セミノーマ、ライディッヒ細胞腫」です。ホルモン分泌能が変化するために全身症状を示す物、転移するものもありますので、発見次第、去勢するのが良いとされています。それぞれの腫瘍の特徴に関してはまた今度(いつか)でお願いします.(^-^;)

今回のケースでは腫瘍化する前の潜在精巣でした。(若いので当然ですが。)一般的には潜在精巣は正常な精巣よりも萎縮して小さいことが多いです。場所がそ股部(股の所)だったので手術時間も普通の去勢プラスα位で済みました。

お腹の中にあると開腹手術になってしまいますが、それでも十分手術を行うことに価値があります。それくらい将来腫瘍化する可能性が高いと考えてください。

このような手術は「将来における病気の予防」という意味で、飼い主様の安心材料が増えると考えています。

これを機会に男の子は「精巣が二つあるか?」の確認をすると良いでしょう。

夜間緊急対応 日曜祝日診察 日進市 アニウェル犬と猫の病院 渡邉でした。

潜在精巣 陰睾

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