犬の病気

どんな病気にも言えることなのですが、早期発見には小さな変化を汲み取って上げる事が大切です。食欲や元気の有無などのサインに気づいてください。「ちょっと変だな?」と感じた場合は病院までご相談下さい。以下は代表的なワンちゃんの病気の一部です。

僧帽弁閉鎖不全症

ポメラニアン、シーズー、マルチーズ、キャバリアなどの犬種で中高年齢のワンちゃんに発生します。

心臓の弁(僧帽弁)又は弁を支持している腱索に障害が起こり、心臓のポンプとしての機能が損なわれる病気です。

症状

乾いた咳を頻発する、口を開けて荒い呼吸をする。食欲が無くなって痩せてくるワンちゃんもいます。進行した場合、呼吸困難になったり、肺に水がたまる肺水腫という危険な状態になってしまいます。

治療

心臓の状態をレントゲンや超音波装置で検査、確認します。その程度に応じて、血管拡張剤、強心剤、利尿剤等を用いて悪化を防ぎます。定期的な検査と生活環境の管理(内服薬や食事等)が大切です。

椎間板ヘルニア

ダックスフントやウエルシュ・コーギーなど胴が長い犬種でよく見られる病気です。背骨と背骨の間にある軟骨が変性を起こし、脊髄神経を圧迫してしまうことにより症状がでます。ダックスフントは先天的に軟骨の形成異常になりやすい為、この病気の好発犬種です。

症状

歩くのを嫌がる、歩き方が変になった、「キャン」と鳴いたと思ったら後ろ足を引きずっていた場合は、椎間板ヘルニアの可能性があります。症状が重いと尿が出せなくなったりします。場合によっては「脊髄軟化症」という病気に進行し生命の危険が生じます。

治療

緊急度の高い疾患です。診断を迅速かつ的確に行い治療します。軽度であれば内科的に薬で回復することもあります。一方、すぐに手術を行わないと機能が回復しない場合も多々あります。症状が出た場合はすぐに病院まで御連絡ください。

皮膚病

暖かくなると皮膚にトラブルを起こすワンちゃんが増えます。毛をかき分け皮膚の状態を確認すると良いでしょう。たかが皮膚病ですが、細菌や寄生虫やホルモン異常、免疫異常が原因のこともあります。

症状

主に脱毛や痒み、皮膚の異常等。

治療

原因によって異なります。内服薬の使用や注射、原因の解明の為に血液検査や病理検査が必要な事もあります。免疫が関与しているアレルギー性疾患等の場合は完治するのは難しく、自宅での食事や環境の管理など、根気よく治療と向き合っていくことが大切です。

副腎機能亢進症(クッシング症候群)

腎臓の近くにある副腎や脳下垂体が過形成や腫瘍化を起こし、副腎皮質ホルモン分泌の過剰な状態になったり、皮膚病や免疫疾患の治療のため大量のコルチコステロイドを長期間服用していると発生します。中高齢のワンちゃんに多発します。好発犬種はビーグル、ダックスフント、シーズー、ヨークシャー・テリア、ポメラニアン、プードル、ボストンテリア等。予防できる疾患では無いため、早期発見が非常に重要です。

症状

ハァハァして元気がない。水をよく飲み尿を大量にする。毛が薄くなる(特に腰周り)。お腹がぽっこりと出てきた。ジャンプなどができなった。(筋力が落ちてきた)進行すると糖尿病を併発していたり、免疫力が落ちているために簡単に膀胱炎や皮膚病などになってしまいます。

治療

ホルモン濃度測定や血液検査で原因を突き止めます。場合によっては内服薬を投与により症状の改善が見込める場合もあります。原因が腫瘍の場合は手術の必要性が出てきます。下垂体性の場合は放射線治療が選択できますが、可能な施設が限られているのが現状です。