猫の病気

ネコちゃんが症状を訴えてくる事はほとんどありません。我慢してじっとしていたり、寝ている時間が長くなる事がよく見られます。小さなサインを見落とさないでください。気がついたときには症状が重篤だったという事も珍しくありません。以下は代表的なネコちゃんの病気の一部です。

猫伝染性鼻気管炎

仔ネコや老齢のネコちゃんでみられます。「ヘルペスウイルス」が原因です。感染したネコちゃんから接触感染します。他のウイルスとの混合感染で症状が悪化し、免疫力の低い仔ネコや病気のネコちゃんは症状が長引き死亡することもあります。また感染経験がある場合は免疫力が衰えた時に再発することもあります。ワクチンで予防できる病気です。確実に予防したいですね。

症状

くしゃみや鼻水、目やに、咳などいわゆる風邪の症状が当てはまります。肺炎や呼吸困難になることも。鼻水や目やにがひどいと副鼻腔炎や結膜炎になります。

治療

内服薬の投与、インターフェロンの注射、点眼薬などが必要になってきます。症状がしつこい場合は治療が長期に渡る事も。

甲状腺機能亢進症

高齢のネコちゃんに多い病気です。のどにある甲状腺の過形成や腫瘍化により甲状腺ホルモンが大量に放出されることが原因です。甲状腺ホルモンは体の成長や代謝を活発にするため、大量放出により体を無理やり活発にさせている状態だと考えてください。

症状

眼がギラギラしている。以前よりも運動量が増え活発になった。脱毛が見られるが皮膚の異常は無い。食欲はあるが痩せてきた。

治療

外科的に大きくなった甲状腺を摘出する。または内服薬で治療します。内服薬の場合は生涯に渡り投与が必要になります。

尿路結石

食餌に含まれているミネラルが尿の中に出てきて、尿道や膀胱の中で固まり詰まってしまう病気です。血尿が出たり、尿が出せなくなってしまい腎臓がダメージを受け腎不全になることもあります。体質ですので結石を予防するために療法食を与える必要が出てきます。(写真の真ん中の白い物が結石です)

症状

元気が無い。何度もトイレに行くが尿が出ない。嘔吐する。お腹が痛そう。

治療

尿が詰まっている場合は尿が出るように詰まっているところを開通させる必要があります。(麻酔下での処置)軽度の状態であれば、内服薬、療法食で対応できます。難治性の場合は手術が必要になります。

慢性腎臓病

ネコちゃんの病気では最も有名かもしれません。年齢を重ねると罹患率が高い病気です。完治できる病気では無いのですが、適切な診断と治療で症状を抑え、生存期間を長くすることができます。早期発見、早期治療が非常に大切です。

症状

元気がない、水をよく飲み薄い尿を大量にする。寝ている時間が長くなる。口が臭くなる。口内炎や下痢、嘔吐が見られることもあります。

治療

内服薬によって腎臓の機能を助けたり、皮下点滴で水和状態を改善します。毎日のケアが非常に大切です。腎臓から出る造血ホルモンが少なくなり貧血になるネコちゃんもいるため、造血ホルモンの注射をすることもあります。定期的に尿検査や腎臓の状態を把握するための確認を行う事が必要です。